【読書メモ】村上式 シンプル仕事術(村上憲郎著 ダイヤモンド社刊)

仕事術というタイトルだが、ノウハウやテクニックの話ではない。原理原則の話である。著者が大事と思うことを乱暴なくらい(笑)シンプルにまとめており、詳しいことは紹介してある書籍を読んで勉強しなさいというスタンス。こういうスタイルの本はありがたい。内容は、仏教、西洋哲学の基礎を理解しよう、などこの手の本ではかなり毛色が違う。学生のうちに出会っておきたかった1冊。

「理系」出身ということで、文系人間への偏見がちょっと気になる。また、若い頃の経験談はいろいろ書いてあるのにGoogleの副社長になった経緯が全く触れられていないのが残念。

以下、気になった項目と紹介されている本。
・会社の仕組みを知り、自分の仕事が会社全体の中でどのような位置にあるかを自覚しながら仕事する
・財務三表からお金の流れを学ぶ『超図解「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所

・疑問はその日のうちに解決する習慣をつける
・「どうしましょう?」禁句 そういえば、支社から本社に異動になったとき、一緒に仕事をしていた先輩から言われ、頭に刻まれている言葉が「管理職に話をしにいくのにノーアイデアってわけにはいかないだろ」だった。まさにこのこと。相談であっても担当者として自分なりの解決案を持っていなきゃならない。
・仕事に優先順位を付ける。そしてなるべく少数の貢献度の高い仕事に集中することで効率化を図る。
・アイデアは頭で考えない。思考を排除して直感でアウトプット。このとき、単語ではなく文章にする。
・「人を動かす 新装版
道は開ける 新装版
に学ぶ
・キリスト教の基礎を理解する-キリスト教は形而上学である「誰もが聖書を読むために (新潮選書)
・仏教の基礎を理解する-ブッダの教えは原始仏教にある「」ブッダが考えたこと―これが最初の仏教だ」「仏教かく始まりき―パーリ仏典『大品』を読む

・西洋哲学の基礎を理解する-西洋哲学とはプラトン以降の哲学である イデア論=二項対立「反哲学入門 (新潮文庫)」『カント「純粋理性批判」入門 (講談社選書メチエ)
・アメリカ史の基礎を理解する-人工国家ならでは建国の理念を理解する「憲法で読むアメリカ史(上) (PHP新書)

・経済学は科学である-「経済学とは社会がその希少な資源をいかに管理するかを研究する学問である」マンキュー 「マンキュー経済学〈1〉ミクロ編
」「マンキュー経済学〈2〉マクロ編
」「ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書)

本日の1曲 George Michael「Praying For Time」

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