【読書メモ】ひとりビジネスの教科書(佐藤伝著 学研)

副業として「ひとりビジネス」を始めるためのヒントがいろいろ書かれています。テクニックもですが、ハートの大切さ、人とのつながりあいでビジネスが成り立つことを強調されているのが本書のよいところだと思います。個人的には最終章の「ミッション&ビジョン編」が刺さりました。How(どうやるのか)の前にWhy(なぜやるのか)を明確にしておくことが重要です。この章を最後に持ってくる構成がもったいないと思うのですが…

 

本書全体を通して使われているフレームワークが9マスメモです。 通常、アイデアを箇条書きで出そうとすると3つくらいで滿足してしまうのですが、独創的なアイデアは4つめ以降から生まれるものだそう。中心に自分や目的を置いて周りの8つあるワクを埋めることで視野を広げる効果が期待できます。応用範囲が広そうなのでいろいろ使ってみたいです。 

本書の構成は、成功のカギを握る「8つの分野」それぞれについて、ひとりビジネスの成功のためにどのように動くべきか解説されています。最後の「ミッション&ビジョン編」まで読むことをオススメします。

  1. コンテンツ&商材
  2. パーソナル・ブランディング
  3. ウェブ&システム
  4. 集客&マーケティング
  5. マネー&戦略
  6. 感情習慣&思考習慣&行動習慣
  7. チーム&コミュニティ
  8. ミッション&ビジョン

ミッション&ビジョンを考える

自己啓発書では、よく見かける「ミッション&ビジョン」という言葉ですが、著者の定義や考え方には”熱”があって、腑に落ちるものでした。ミッション=使命 ビジョン=志 ゴールイメージ この2つがビジネスのポラリス=ブレない軸となる、だから必要なものなのです。夢(ドリーム)+公(ミッション)=志(ビジョン) ビジョンを熱く語る人がたくさんの人から応援され、物心両面でサポートされる、僕自身はこうした経験がありませんが、周りには確かに存在します。

・ミッションは気づくもの、ビジョンは描くもの ミッション・ステートメントを書き。ビジョン・マップを作り、毎日リマインドする

・ミッションに気づく質問(ヴィクトール・フランクル) ①私は、この人生で、今、何をすることを求められているのか? ②私のことを本当に必要としている人は誰か?その人はどこにいるのか? ③その誰かや何かのために、私にできることには、何があるのか?

・ビジョンに出会える質問 ①何の制約もなければ、どんなふうに暮らしたいですか? ②何の制約もなければ、どんなことをしたいですか?

・人が何かを「できない」という3つの理由 ①お金がない ②時間がない ③興味がない 
逆を考えると、応援したくなる人は何を持っているのか?ミッション&ビジョンは、聞いた人の記憶に残り、それを他人に伝えたくなるようなものでなくてはならない。 

ポイント抜き書き

以下、本書の中で覚えておきたいポイントの抜き書きです。

・キャッシュポイントを複数用意する 9マスメモを使って自分を囲む8つのマスを埋める。

・何を売るか? 商品づくりはオリジナルに限らない <制作者(自分・他人・コラボ)><形態(モノ・サービス)><販売場所(ネット・リアル)><販売方法(自分・他人)> 「人の役に立つか」を考える。

・商品づくりのために最初にやることは「リストアップ」 自分に提供できるものを全て書き出してみる。それから友人に「お金を出してでも私にやってほしいことってどんなこと?」と聞く。「自分の好きなこと」と「人の役に立てること」が重なる部分がビジネスの領域になる。

・自分の提供する価値を高く設定する。誰も買わなくてもいいから高額商品を1つ設定することで、お金に対する心のブロックを解除する。

・「プロフィールシート」(自分のトリセツ)を作る。 ミッションを必ず載せ、読んだ人がワクワク感を持てる内容にする。

・最強の集客方法は「紹介」 著作のあるキーパーソンに紹介を依頼する。

・コラボでビジネスを加速する。同業者でもコンペティターと考えず、互いに紹介すればいい。

・「今だけ」「○○割」で顧客の背中を後押しする。

・「習慣」とは、頭とカラダと心のクセ。それぞれ感情習慣・思考習慣・行動習慣にわけられる。

・メモの習慣をつける。 リマインダーとしてのメモだけでなく、ビジョン、アイデアのメモをまとめて母艦ノートに書く。

・チームのステージを引き上げるためにメンバーに「すごい人」に入ってもらう。

・コミュニティづくりのステップ。 5人のファンを作る→3人増やして8人にする→8人をさらに大きく増やしていく。

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