僕の上司もそうですが、コンサルタントという人たちは、とにかくクライアントを説得することに長けていて、話にインパクトを与えるためにあえて逆説的な話をすることがしばしばあります。そういう意味で、この本はいかにもコンサルタントが書いたという匂いがしていて、素直に納得し難い部分も多々あります。しかし、確かにビジネスの"常識"が「成果にフォーカスする」という仕事本来の目的の妨げになっていることもあるなと気づかされました。
96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術 | ||||
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先にお断りしておくと、著者が本書で勧める仕事術を実践することがメリットになる人とそうではない人がいるでしょう。成果以前に上司や先輩から「使える」と認められることが求められる若手社員が本書のメソッドを実行するのは危険だと思います。一方で、成果を求められるマネジメント層にとっては、得られるものがたくさんあるはずです。