遷都1300年の奈良

関西出張の隙をついて土曜日に大阪から奈良へ日帰り旅行へ行ってみた。昨年の興福寺「お寺で見る阿修羅展」以来だな。今年が平城遷都130年で平城宮跡が一部復元されているということは年始のニュースで何となく聞いていたが、それがどこでどの程度の再現具合なのかは全く事前チェックをしていない、いつもながらテキトーな出たとこ勝負な旅だ。
近鉄で奈良へ向かうと、大和西大寺駅を過ぎたところで早速その平城宮跡が車窓に見える。「知っていればここで降りたのに…」と早くも後悔。しかし、今さら予習不足を後悔してもしかたがないのでとりあえず終点の近鉄奈良駅まで行って地上へ上がる。東大寺、薬師寺、興福寺といったお寺はこの2、3年で見ているので改めて行くこともないか。
とりあえずは駅から奈良公園→東大寺方面へ産毛の生えた鹿を眺めながら歩いていく…と、今まで何度か行こうとトライしたが休館日にあたったり、閉館時刻を過ぎてしまったりで見ることができなかった奈良国立博物館で「大遣唐使展」が行われていることを知って、これを見ることに決定。入場料1400円は高いが何の準備もしてこなかったので仕方なく当日券を購入。

入ってみるとかなり混んでいたが、展示は非常に充実しており、遣唐使・留学僧の果たした役割、中国で活躍した日本人、仏教の伝播への影響など、忘れかけていた知識が蘇るとともに、新たに勉強になることも多かった。一番驚いたのが「霊仙」という僧の存在。空海、最澄らとともに中国に遣唐使として渡ったが、比較的短期で日本へ帰り日本で仏教を広めた二人とは対照的に中国にとどまって学び、「三蔵法師」の称号まで得ている。仏教の秘伝まで極めたがために、それが中国内から失われてはならないという理由で帰国を許されなかった悲劇の人だ。こんなお坊さんが日本にいたのだなぁ。改めてこの人についてはいろいろ調べてみたいと思った。

さて、この後JR奈良駅から出るシャトルバスで平城宮跡へ。だだっ広い農地?に朱雀門と大極殿が復元されているのだが、なんだか広さの割には見所に欠ける感じ。その間には近鉄線が走っていて、踏切を電車が通る度に見物客もストップするというローカル感あふれるところだ。入場無料なのがうれしい。















メインアトラクションンの大極殿は中に入ることもできる。内部は、資料がないから再現できなかったのか、大きな展示物は天皇陛下の高御座くらい。おかげで(昨年の興福寺阿修羅と違って)中で人が溜まることがなく、見物客はよく流れていた。






他にも、遺構展示館、平城京歴史館などいくつか見学できる箇所があるが、それら一つひとつが離れているので今日のように暑い日は、人によっては「かったるくてパス」となるだろう。遺構展示館はまずまずだが、歴史館は有料にも関わらず、アニメシアターがいくつか続くだけで、大人向けとしては全く物足りない内容。
それよりおすすめしたいのが「レストラン遷都」の「せんとくんカフェラテ」、実は飲もうと思って行ったのだが、ちょうど整理券をもらっていた資料館の入場時刻になってしまったため、実物を見ることができなかった。そのため、写真は他の方が撮ったもののリンク。この写真を見る限りすごくよくできてると思う。






平城宮跡の感想としては、とにかく広いので見るべきポイントの割には時間がかかる。半日かけていくか、ささっと大極殿だけ見て、せんとくんラテを飲んで帰るか、決めていくのがよいでしょう。夏は、暑さ対策は必須。

本日の1曲 Sarah McLachlan 「Out Of Tune」