Day116 テント村プロジェクト始動

NWAでは、被災者テント村を作る方向で話が固まりつつあり、僕は春までそこに駐在して管理人みたいな仕事をすることになった。これから約1ヶ月その準備をいろいろ進めることになる。パキスタン北部大地震での被災者数は約400万人という話なのでその1/40でも安心して冬を過ごせるようにしたいというのがプロジェクトの基本理念だ[:モグモグ:]
滞在が長期になり、ローカルスタッフと一緒に(日本語or英語ができる人も募集する予定だが)仕事をすることになるのでウルドゥ語もある程度できなくてはならない。先日、じょにぃさんにいいテキストがあったら教えてください、とお願いしていたら今朝さっそくウルドゥ語テキストをコピーして持ってきてくれた。残念ながら、僕はちょっと離れた部屋にいたのでお会いできず、テキストだけいただいた。助かります[:ラッキー:]
ちょっと読んでみるが思っていたより難しそう。文字を読めるようなレベルまで到達しようとは思ってはいないが、それでも文字が読めれば(中国語やインドネシア語など)辞書をひけるので単語を覚えるのが楽だ。アルファベットベースの言語はとっつきやすいのだが、ウルドゥ語は訳分からん[:たらーっ:]
再び昼にキャンプサイトを見学し、広さ等を確認。オフィスに戻ってからテント村のイメージマップを作成。MacromediaのFreehandを初めて使ってみたが、なかなかうまくできない。多機能なソフトは覚えることが多いので基本的なことしかやらない場合はかえって使いにくい[:てれちゃう:]
NWAのスタッフは皆ボランティアで、ほとんどがそれぞれ本職を持っており専属で活動できる者はパキスタンで仕事をしていない僕くらい。そんなところなので特に打ち合わせの時間などを設けているわけでもないが、毎日のようにいろんな情報が入ってきて、意見交換を行うことになる。報道と事実の違いは十分分かっているし、「正しい情報」に基づいて動かなければ見当違いの結果にもなりかねない。その点でNWAは他の日本のNGOよりアドバンテージが大きいと思う。いろんなNGOのwebsiteをチェックして報告を読んだりしているのだが「本当にそこへ行って見てきたの?」と疑いたくなるようなものも多い[:ふぅ〜ん:]
そもそも被災者テントはどれだけ必要なのだろうか?
家を失った被災者の数をベースに必要数を割り出しても、町の親戚を頼る人もいればトタン屋根を張り合わせた家で冬をしのいでしまう人もいる。そして、(先日自分が経験したように)実際にはその場で売られてしまうものもある。国際機関や大規模NGOはテントの調達を最優先に動いているようだが、それらがどっと入ってくる時期には実際テントがだぶついているのではないかという意見も出た。
パキスタンはカラチしか港がないので、そこに援助物資が集中するとどうしても物流が滞りがちになる。船が次から次に到着し、港に入れない状態も予想されるという。関税不適用措置も期限が決まっていないらしいし、船便でテントを送っていて必要な時期に間に合うだろうか?そういった調整はどの程度行われているのだろうか…疑問はつきない。

本日の1曲 Fiona Apple「I Know」

↓トタン板を重ねただけの屋根で冬を越せるのか…(バリパットラングにて)

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