2017年6月7日 日本武道館でのSTING 57th & 9th Tour に行ってきました。STINGの来日は6年ぶりで、前回2011年1月の Symphonicities Tour 以来です。振り返ってみると、僕にとっては2011年の5月に息子が誕生してから初めてのライブでした。
STINGのコンサートは1985年のNothing Like The Sun 発表後のツアー以来、来日のたびにほぼ毎回見てきましたが、(僕自身近いところですが)観客はアラフィフが多く、パフォーマーとともにオーディエンスも年を重ねているなぁと実感しました(笑)。
以下、簡単にライブレポートします。
セットリスト
本日演奏された曲は(たぶん)以下のとおりです。
- Synchronicity II ※
- Spirits in the Material World ※
- Englishman in New York
- I Can’t Stop Thinking About You
- Every Little Thing She Does Is Magic ※
- One Fine Day
- She’s Too Good for Me
- Mad About You
- Fields of Gold
- Petrol Head
- Down, Down, Down
- Shape of My Heart
- Message in a Bottle ※
- Ashes to Ashes(David Bowie)
- 50,000
- Walking on the Moon ※
- So Lonely ※
- Desert Rose
- Roxanne ※
- Ain’t No Sunshine
- Next to You ※
- Every Breath You Take ※
- Fragile
※は The Policeの曲 21,22はアンコール1、23はアンコール2
ロック系の曲で押してくるのかと思いきや、Shape of My Heart や Fields of Goldなどしっとり聴かせる曲も多かったです。
来日のたびに見ているオッサンとしては、後半 So Lonely からアンコール Every Breath You Take あたりのセットリストは、もう10年以上にわたってほぼ固定化されてしまったのかなぁと、やや残念でした。定番の曲で盛り上がりはしますが、たまには、えーっ!ココでこの曲みたいなサプライズがほしかったなぁと…。
感想もろもろ
18:30開演と案内されていましたが、前座(息子のジョー・サムナーとThe Last Bandoleros)が40分ほど演奏し、それから20分の休憩が入ったためSTINGの開演は19:30となりました。今回のツアーでは、携帯電話での写真撮影はOKとなっていました(もちろん録画、録音はNGでした)。
STINGバンドで初のツインギター(ドミニク、ルーファスのミラー親子)構成でかなりアレンジの幅が広がったように感じました。特にポリスの曲はイントロ聴いただけでは、「ん、この曲なんだっけ?」と思わせる展開が目立ちました。
STINGのコンディションも良さそうで、全体的に楽しそうなパフォーマンスでした。個人的には、新しいことにチャレンジし、そこで緊張感を感じさせるくらいのSTINGが好きなので、The Dream Of The Blue Turtles でJAZZをミックスし、自身もベースでなくギターを持ったり、Symphonicities でクラシックのオーケストラと共演したりという場面の方が好みですが、今日のSTINGを見ていると東京ドームでのPOLICE再結成ライブの雰囲気を思い出しました。ロックチューンが多かったからでしょうか。
観客の年齢層が高いと前述しましたが、初めてスティングを聴く人は少数派だったのではないでしょうか。いつものイオ~♫、ロクサーヌ〜♫のかけ合いなど、非常にスムーズでした。
Englishman in New Yorkの “Be Yourself No Matter What They Say”やNext to youの “All I Want Is To Be Next To You” の場面でも、オーディエンスが自然に歌っていて、一体感の感じられるライブでした。
息子ジョー・サムナーとThe Last Bandolerosは、前座を務めただけでなく、ずっとバックコーラスなどサポートメンバー的にSTINGのコンサートにも参加していました。特にジョーはデビッド・ボウイの Ashes To Ashes をソロで歌うなどかなり出番をもらっていました。親バカと言われるのかもしれませんが…息子を持つ身にはSTINGの気持ちは理解できます。
演奏された曲の中では、Desert Roseのウェスタン的なアレンジとツインギターソロは刺激的なライティングもあって印象的でした。Shape of My Heartも静かな曲ですが、観客の反応が非常に良かったです。ニューアルバムの曲では、One fine day が一番好きなのですが、ライブで見ると展開に起伏のあるDown,Down,Down などが映えますね。
まとめ
とにかくいい曲をたくさん持っているので、何を演奏してもヒット曲集で、期待を裏切られることはありません。ソロになって2枚目のNothing Like The Sun ツアーの頃は、POLICEの曲を演りたくないという意識がすごく感じられましたが、次の The Soul Cages ツアーでは封印していた Every Breath You Take も演奏し、POLICEの曲を演奏することへの抵抗もなくなったようです。今日のライブも、ツインギターを生かしたアレンジで、数々の名曲の少し違った側面を見せてくれました。
ロックを演っても、クラシックを演ってもSTINGはSTINGだ、という存在感と個性を確認した気がします。
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