Day131 冬の足音

ほぼ1週間ぶりにバラコットへ行く。今日の目的は山から下りる人がどれくらいいるかの状況確認と子供たちへのフリース配布がメインだ。前回同様5時に出発し、途中アボタバード近くでチャイとプランタの朝食。(ラマダンが明けて)いつでも食事にありつけるというのはありがたい[:ラッキー:]
9時頃バラコットに到着、今日はいつものベースキャンプを素通りして少し上にあるナビールの家へ様子を見に行く。1週間ぶりのナビールは体調がよくなって食欲が出たのかちょっとふっくらしていた。足の包帯は取られていて乱暴に縫われた傷跡が見える。ちょっと経過が心配だ。とりあえず消毒して傷口にべったり抗生物質のクリームを塗っておいた。そこで数人治療を行い、出かける前に2人の少女に前回来たときに撮った写真を渡したら、別の少女にしつこく自分の写真を見せてくれとせがまれる。自分の写真も撮っていたのに何で写真がないのかと何度も言われた。撮ったもの全部を焼いてるわけじゃないからとも言えず、写ってなかったと苦しい言い訳をしてもらう。またも中途半端な好意で恨みを買ってしまった[:ムニョムニョ:]
この近所の子供にフリースを配ってから、病人がいると呼ばれちょっと離れたところにあるテントへ移動。ここにはおととい赤ちゃんを産んだばかりのお母さんが疲れた顔で横になっていた。赤ちゃんは男の子だったがまだ名前を付けられていなかった。点滴をうってまた1〜2時間後様子を見にくることにして、さらに上の村へ行く。今日は18km先にあるハングライ村まで行ってみる。途中の道では所々がけ崩れの跡があったが、既に岩はどけられていて車の通行は問題ない[:グッド:]
山の急斜面にテントが点々と立っている。標高が高くなり、川からどんどん離れていくので水の供給をどうしているのか気になる。隣の山の尾根にはもう雪が積もっており、スキー場の林道コースのように緑の林の中に半分くらい白が見えている。冬がどんどん近くなっているなぁと実感[:雪:]
ハングライまで5kmくらいのところにあるピークにテント村が建設中だった。この辺りの標高は約1800m。吹きっさらしにテント暮らしでは寒くて仕方がないだろう。この辺りはまとまった平地がないので、こんなところに設置するしかないのだろうか?日が差してくれば暖かいのだが朝晩の冷え込みは相当きついはずだ。
ハングライの村は谷にそって上下に民家、テントが広がっていて、思っていたより戸数は少なかった。医療キャンプも常駐しているということだったので、様子を見ただけで引き返す。今日はいつも寄るバリパットラングの村には下りず、子供に車道まで上がってくるように伝えそこで配ることにした。何食わぬ顔で2回、3回と来ては服を持っていくガキを排除するように配る際には手にマジックで印をつけてチェックを行う[:たらーっ:]
旧ベースキャンプ近くのテントにけが人がいるというので行ってみると右足に広範囲のかさぶたができている女性だった。もう1ヶ月以上経っているから傷も乾いているが、当時は相当深い傷だっただろう。僕らが開いていた医療キャンプにこんな深い傷で来ていたらぜったい記憶に残っているはずだが、彼女を診たことはない。こんな近くでもケアできていなかったんだなぁと改めて思った。
いつもお世話になる裏の家に前回撮ってあげた写真を渡しに行ったら、死後40日目に行う法要のため親戚等が大勢集まり炊き出しをしているところだった。仏教では49日に行う法要がイスラム今日では40日になるらしい。もっとも今日は地震から正確に40日目ではなかったが、日曜日なので前倒しで実施することにしたようだ。
お祈りの後、皆で食事。僕らもご馳走にあずかる。チキンプラオにザラード(だったかな?)という甘いカラフルご飯。勧められるまま3杯食べてしまった。ここでも子供たちにフリースを配って3時ころ帰路につく。前回と違って今日はバラコット付近での渋滞はなかったが、イスラマバード近くになってかなり混雑していたので到着は7時過ぎになってしまった。

本日の1曲 Mr.Children「Monster」

↓すぐ近くの尾根にはもう雪が積もっている

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