Day289双子を待つ

パルヴェイズの話では今日サードとハマドの双子兄弟が帰ってくる予定だというので、できればこの子たちに会ってから帰りたい。
ということで今日までヌーリー滞在を延長。6時半頃に目覚め、外に出る。一緒のテントで寝ていたジャミールはまだ寝ていたので先に朝食をいただき、8時前にまたアリアたちの家へ遊びに行く。今日はサダフのオヤジがウチで昼飯を食っていけというのでほぼ午前中いっぱいサダフ、サバ、アリアたちの相手をして過ごす。近所の子が20年したらジュリア・ロバーツになるのではという素質の持主で、改めてヌーリー女子はハイレベルだなぁと実感。11時頃アムナ、ニザットたち女の子数人が山へ入っていくのが見えたので手を振って挨拶。
それから一度サルマのところへ戻り、昼食はサダフ家で食べるからいらないと告げ、持ってきていた薬一式を取ってからサダフ家へ帰る。そこで足の爪がはがれかけていたヤスミンを呼んで応急処置。消毒液を持っていなかったので水で洗えるだけ洗うが、もう何日も洗ってない足はなかなかきれいにはならない。適当なところで切り上げ、化膿しないようクリームを塗って包帯をしておく。残ったクリームと包帯は彼女に渡して、2,3日おきにきれいにして替えるよう言っておく。それから昼食をいただき、昼過ぎにザフールのところへ移動。ここも現在新しい家を工事中だったが、やはりトタン板がないのが問題だ。
午後になっても双子兄弟は帰って来ず、ほぼ完成したヌーリーMAPを持って村をぶらぶらして復興状況などを写真におさめる。建っている仮設住宅のレベルもアルバンより低く、廃材を並べた掘っ立て小屋程度の家が多い。現在、幹線道路から上がってくるジープ道を直しているというが、それが通じてトタン板が入手できるようになってから本格的に復興作業開始ということなのだろう。パルヴェイズの話ではヌーリー一帯もRed Zoneに指定されているのでいずれどこかへ移らなければならないということだが、このバラコット移転に関する情報は聞く人によって様々で何が正しいのかよく分からない。
山へ入っていた女の子たちが大量の松の葉を布に包み頭に載せて帰ってきた。これを木で組んである屋根の上に載せるのだという。その作業の様子を見ていたら、ニザットが「イスラマバードはよかった」と言ってきた。彼女はあまり僕ら対して話をするほうではなかったので、そんなことを僕に告げるというのはよっぽどその思いが強いのだろう。そういえばイクラちゃんもニザットがヌーリーに帰りたくないと話していたと言ってたような気がする。子供たちにとって、テント村の環境は物質的に満たされていただけではなく、精神的にも開放感が強かったのではないかと思う。テント村にいれば何をするにも同世代の子たちと楽しみながらできたし、親も僕らの目があったのであまり厳しくしなかったのではないだろうか。
双子が戻ってこなくても明朝にはヌーリーを出なければならなかったので、5時頃から明日会う時間がないであろうカラス村の家族を訪ね別れを告げておく。そこでまた今夜はウチへ泊まっていきなさい、夕食を食べなさいなどとお誘いを受けるが、暗くなるとヌーリーへ戻れなそうなのでお断りする。パルヴェイズのテントに戻るとルビナの婚約者が来ていて、今夜は彼と一緒に食事をすることになった。

本日の1曲 宇多田 ヒカル「Time Limit」

↓ヌーリーの仮設住宅

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