Day324 カシミール脱出

どうでもいいことだが、昨夜PCに入っている曲(mp3ファイルで3779曲)を一通り聴き終わった。24時間ぶっ通しで聴いても11日以上かかるので、(意味のない)達成感がある[:ラッキー:]
さて、今日はスリナガルからパタンコートを目指し移動。スリナガルにはまだ見ておきたいところもあるのだが、明日からシン首相がスリナガルを訪問するため警備がより厳重になって観光どころではなくなりそうなのでその前にさっさと出ることにした。
7時に朝食をいただいて2日分の宿泊費を支払って下宿のような部屋をチェックアウト。オヤジはバスターミナルまで送ってくれて大混乱の中でジャンムー行バスチケットを買ってくれた。これには助かった。バスは8時過ぎに出発、警備兵が見守る中ジャンムーへの道を進む。このルートは幹線道路だから状況はいいかと思っていたが、やはり対向車には苦労する。カシミールは水田地帯であり、ちょうど今頃田植えが行われていた。そんな田んぼの畦道にも武装兵士がマシンガンを持って警戒にあたっている[:ふぅ〜ん:]
ジャンムー線は高原ルートみたいな感じでほとんど山沿いに進んでいく。登り下りの繰り返しでスピードはやたらに遅い。290kmで155Rsだったのでたいして時間はかからないと読んだのだが、この読みは完全に外れた。途中にトンネルが2箇所あり、最初のトンネル手前で外国人チェックポイントがあった。インド人にはトンネルはよほど珍しいものらしく、乗客は皆、身を乗り出して闇の向こうへ見える出口を見つめていた
2時頃遅い昼食休憩をとってからPanitopというパキスタンでいえばMareeのような高原地帯を過ぎたあたりで残り90km。そこから先は比較的順調に進み8時にジャンムー着。ちょうど12時間のバス旅だ。眠れなかったのでちょっと疲れた。乗客のリクエストでバスはジャンムー駅に停車。僕もすぐデリー行チケットを取りにカウンターへ行くが寝台車は売り切れ。アップグレードの可能性にかけて2等席のチケットを買ってプラットフォームへ行く。自分の持っているチケットがどの列車のものなのか、何時に出発なのかも分からないまま教えられたままアップグレードを受け付ける部屋へ行くがやはりSold Out、そこでこの2等席チケットはデリーへ行くどの列車にでも使えるということを聞く。いろいろ動き回っている間に1本デリー行を逃していて、21時30分発プネー行に乗り込むことになった。予想通り2等席は出発前から満席、しかし席は木造なので普通に座っていても数時間で尻が痛くなるものだと分かっていたので無理に席は求めずデッキにバックパックを横置きしてそれに腰かける。夕食をとるヒマもなかったので車内販売で回ってきたチキンビリヤニを購入。50Rsと普段なら迷う値段だったが、今日は寝台代も浮いたことだしちょっとぜいたく。ほぼ1ヶ月ぶりにまともな肉を食べた。う〜ん、やっぱりチキンはウマイ[:イヒヒ:]
この列車は定刻5分遅れで出発、2等席には滅多に車掌も来ないのでこのうち何人がちゃんと切符を買っているんだか…という無法地帯になる。タバコも吸うし、床に直寝する連中、網棚で寝る連中もいるし、もう混沌インドを代表するような風景が目の前に広がる。2等席での夜間移動は2回目だが、できればこれ以上経験したくはないものだ。ま、今回は意外と列車のスピードが早く助かった。ただ、走っている間は速いのだが、駅に停車している時間や対向列車待ちの時間がやたら長くそれがトータルでの所要時間を長いものにしている。インド国鉄にはスピードアップにむけもう一頑張りしてほしいものだ[:てれちゃう:]
深夜何時の停車だろうが構わずチャイや軽食売りのオヤジが車両に乗り込んできて騒々しく、かつ慌しくセルースに励んでいる。夜間でも電気は消えないし、乗客の快適さより経済活動が優先されているところがインドらしい。

本日の1曲 Dokken「In My Dreams」

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