読んでみて、とにかく著者の器の大きさを感じる本。一般家庭に生まれサラリーマンとして、質素倹約を善として生きてきた身には、頭ではその考え方を理解できても、なんとなく体質的に(拒否反応に近い)違和感が残る。貧乏体質なのだろう(笑)。
だが、これも著者の言う「今の自分に似合う服を着るのではなく、オシャレな服のほうに自分を合わせていく」努力で、変わっていくことができるのではないか。
意識的に捨てることで、次のレベルにステップアップすることができる。ケタの違う成功を求めるとき、従来の延長線上の考えでは到達できないというのが本書のテーマだ。高度成長期から成熟した低成長社会では、この考え方がないと事業を継続・拡大していくことは難しいのだろう。
著者の自由な発想を読んでいると、本当に目ウロコ状態になる。例えば…
・優秀な人に「自由な時間」を与えるほど効率のいい戦略はない
Googleの「20%ルール」を5年前から実践されていたってことか。
・成長とは変化すること
スキルアップと成長とは違う。一度リセットして違う存在にならなければ。
・嫌なお客は断る
利益と時間とやる気を奪う客と仕事をする必要はない。
・経営は買物だ
売上を金を出して買っていると考えれば、20億の売上で1千万の利益は20億の買物をするのに21億9千万も出していることだと分かる。
・投資金額が少ないと勝率は低い
だったら借金をして大きな投資をするほうがリスクは低くリターンは大きい。
・社員がプレッシャーに感じる額の決済をさせる
金額が低いと「だおうせ会社の金だし…」という意識になるが、大きいと「これだけのものをまかせてくれている」となる。
安田流の大きな発想ができるように、意識してみよう。
本日の1曲 The BEATLES「Got To Get You Into My Life」
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