【読書メモ】ブログ飯(染谷昌利著 インプレスジャパン)

タイトルのとおり「ブログで飯を食う」というテーマで書かれた本ですが、僕は、本書で会社を辞めて好きなことで稼ぐということについて非常に考えさせられました。そして、このブログでは金にはならないな…ということもよく分かりました(笑)。

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photo credit: mickyc82 via photopin cc

今まで、ライフハック系の勉強会やイベントに何度か参加してプロブロガーという方にもお目にかかってましたが、僕の会った方々は、皆さん一本のコアなブログだけで多くの読者を惹きつけていました。そして、それらのブログもともと「稼ぐ」ために始めたものではなかったようです。
しかし、著者の方法は、自分が紹介したい商材毎にいくつかのブログを作って運営するというもので、方法論として「ブログで稼ぐ」というのはこういうことなのかと改めて分かりました。ここまでするのは、物理的に会社員と二足のわらじでは無理だろうなぁ、というのも納得です。

僕自身は、どちらかというと、この本の「好きなことをして生きていくというのは、決して楽に生きることではなく、努力や勉強を惜しんでは成功できない」という精神論的な部分に共感を覚えたのですが、ブログで稼ぐためのメソッドも惜しげなく紹介されています。しかし、著者の言うとおり、インターネットの世界で人のマネをしても無意味で、結局のところ読者を惹きつけるのは書き手の個性や知識なのです。10年以上ブログを書き続けて、それがよく分かったからこそ、こうした本を出すことができたということでしょう。

「嫌なことから逃げないくせにやりたいことと正面から向き合わない」という著者の実感のこもった厳しくもストレートな言葉にハッとさせられました。本書を読んで、なぜ1冊目の本のインパクトが強く、2冊目、3冊目と面白さがなくなっていくことが多いのか、改めてその理由が分かった気がします。1冊目は、著者のメッセージの力がすごく強いのです。商売ではなく、自分の考えていることややってきたことを書籍として世に出して伝えたい、そして読者に役立ててほしいという表現者のパワーを感じました。

以下、覚えておきたい部分を抜き書きします。

  • 最初の成功パターンは「新しい商品/サービスがリリースされたら誰よりも早く、誰よりも詳しく、誰よりも多くの情報を提供する」ことでした
  • ブログ運営で最も重要なポイント「何を書くか 最低30記事は書けるテーマを見つける」と「何のために書くか 書く目的を明確にする」その次に「なぜそのブログをあなたが始める必要があるのか」「誰にあなたのメッセージを伝えたいのか」「どのような表現手法であなたのメッセージを分かりやすく伝えるのか」を考えてから書き始める
  • 自ら体験したことで根っこを鍛える。人気ブログをじっくり読む。
  • 1つの記事で伝えることは1つの内容に絞り、書き出しと文末を最初に決めておく。文末はブログのテーマに沿った内容でまとめる。
  • 収益を左右する3つのリサーチ「自分と自分の売りたい商品について」「マーケットについて(書店や家電量販店などリアルの現場を見る)」「売る想定の人物像について」
  • お金の使い方は5つ「節約」「浪費」「消費」「投資」「投機」。自分のお金の使い道がどれに当てはまるのか考える。
  • レッドオーシャンを泳ぎ切り、ブルーオーシャンを創り出せ。しかし、ブルーオーシャンは永遠ではない。
  • 結果が出ないブログは捨てる。しかし、ブログを捨てても経験やノウハウは減らない。
  • 誰かの真似は劣化コピーと同じ。インターネットの世界では真似=独自性がない、だけのこと。
  • お金が発生する流れを理解する。満足して初めて人はファンになり、感激や感謝してお金を払おうという気になる。どれだけ人の役にたったか、どれだけの人を助けられたか、どれだけ関わった人の心の琴線に触れたか…などがポイント。日々、感謝レベルのサービスを提供する気で書く。
  • 自分のウリを意識する。人に負けないことを書き出して、自分の独自性を掘り下げ、次のステップで精査する。そして、それが誰の役に立つかを考えることで価値を生み出す。
最後の、「鬼嫁は見た」という奥さんのコラムがいいオチになっています。

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