【読書メモ】世界は僕らの挑戦を待っている 横井朋幸著(角川フォレスタ)

失礼ながら著者の横井朋幸さんのことも彼がCEOを務めるトライアジアグループのことも知らなかったのですが、挑発的なタイトルが気になって手にとった1冊でした。これが期待を大きく上回る刺激的な本でした。手垢のついたフレーズでない、刺さる言葉がたくさんあります。僕的には、あとがきの「50年、100年と国家の基盤になるような企業を作るチャンスはアジアにはあと数年しか残っていないのだ」というところにいちばん惹かれました。

世界は僕らの挑戦を待っている (角川フォレスタ)

KADOKAWA/角川学芸出版 2014-09-23
売り上げランキング : 13442

by ヨメレバ

 

著者はまだ30代ですが、20代で起業した会社を1億円で売却してその資本でカンボジアで新たなビジネスを始め、テレビ局やサッカーチームを保有している方です。本書もよくある起業家の立志伝+経営哲学というパターンではあるのですが、そこそこやり尽くした方が書いたものではなく、バリバリ発展中の起業家が書いているので、著者の持つパッションがガンガン伝わってきます。

ぜひ、若い人に読んでほしい本です。いやいや、最近そういうフレーズが多くてよくないですね…僕自身も著者の姿勢をこれからの人生や仕事に活かしていきたいと思っています。以下に覚えておきたい部分を抜書きします。

  • ビジネスマンとしての心構え
    1. 全ては自己責任と思え
    2. 経験を仕事の質の向上につなげる
    3. 即、決断してリターンを得る
    4. まず理想を掲げる
    5. 「周囲を巻き込む」という視点で考える
    6. 小さな成功体験を積み重ねる
    7. 困難に直面したら、気持ちを瞬時に切り替える
    8. ライバルの少ない分野を選び「戦う相手は常に自分」と肝に銘ずる
    9. 実際にできるようになるまで「できる自分」を演じる ”Fake it, Until Make it”
    10. 知識や技術を伝承する
  • 目的や意志なくしてはじめから楽しいと思える場所なんて世界中のどこにもない。状況を好転させるのは自分次第、つまり自分が変われば世界が変わる。
    →このフレーズを読んで「7つの習慣」でコヴィー博士が説かれていた反応は自分で選べるという話を思い出しました。
  • 売れる会社の3つの条件
      1. 営業利益が年間1000万円程度出ている
      2. 高い将来性が見込める
      3. 社長である自分がいなくても会社が機能する体制である

      イグジットを目的とした起業本をあまり読んだことがないからかもしれませんが、こうした具体的な条件は新鮮でした。意外とハードルは低いんだなという印象です。

    • ビジネスチャンスの見つけ方: 自分がチャンスだと言い切るものはチャンスである。誰かがやっていることに追随していてはチャンスは見つからない。
    • ビジネスの根本はズレである 人はズレを解消させるためにお金を払う
      時間をズラす、場所をズラすことでビジネスを生み出す。普段からズレに気づけるように感性を研ぎ澄ます。素材のインプットがないとひらめきは生まれない。
      →リチャード・ブランソン卿もギャップがビジネスを生み出すという話をしていたように思います。ズレに気づけるようになればビジネスのネタが見えてくるのでしょう。
    • 海外ビジネスの国選び
      1. 親日的である
      2. 外資規制が厳しくなく、外国人が起業しやすい
      3. 人口が伸びており、経済的に成長国である
      4. できればアジア

      僕もいろんな国を旅してきて、日本人が新しいビジネスを始めるのに適した国として同じような基準を考えていました。伸びしろが大きいことは当然ですが、親日的ということも非常に大きなファクターでしょう。

    • 市場が未成熟な国のビジネスはニッチではなくスピード感を持って王道を行き、ある程度参入障壁が高くなるように工夫する。
    • 事業展開上、社長が運営責任者になってはいけない。 運営を任せる際のポイントは以下の3つ。
      1. 店舗立ち上げを含め、運営責任は自分以外の幹部が持つ
      2. ただし、金銭的決済権は経営者が持つ
      3. 運営責任者には日報を提出させ、徹底的にコミュニケーションをとる

      これは、すごく腑に落ちました。家業ではなく事業として展開するのであれば、自分が現場に立ってコントロールしては経営者失格なのですね。

    • ギブ&ギブで仕事をする 自分が困ったときに助けてもらえるような行いをどれだけやってきたかで、自分が絶体絶命の時に金を貸してくれる人が決まる。ギブの蓄積があるとき臨界点を超えて必ず戻ってくる。
    • 成長の度合いは”抽象度の高さ” 抽象度の高い思考ができる人は失敗を法則化して他のケースに活用できる。自分の目標と現在地が乖離していて中間が感覚的につながっていないと「あ、ムリっす」と諦めてしまう。経験は減らないので糧として粘り強く成長する。
    • 期待値120%の精神で臨む 義務はオーダーに対する期待値100%であり、120%をこなし続けて初めて「権利」が発生する。100m走でゴールを120mに設定してパワー配分する。
      →これは非常に大事だけど自分に課すにはかなり厳しいハードルですね。僕も期待値120%を意識して仕事をしていますが、そこで生まれるのは「権利」ではなく「信頼」だと考えています。
    • 誰でもできることを誰よりもやる。 誰よりも早く御礼する 誰よりも早くメールするなどなど…ビジネスの成果は地道で確実な日々の積み重ねでしかない 。
      →これもシンプルですが非常に強力なひと言です。初心忘るべからずと言いますが、ずっとこの精神を持ってやってきた結果が今の成功につながっているのでしょう。僕も改めてこの精神で仕事に打ち込もうと思います。

    著者のモットーは最後に挙げた「誰でもできることを誰よりもやる」なのですが、本書読了後、トライアジアグループのウェブサイトを見て、横井さんのTwitterをフォローし、Facebookで友達申請したら15分後にはフォロー返し、申請OKのお返事がきてました。さすが有言実行、素晴らしいです。

    世界は僕らの挑戦を待っている (角川フォレスタ)

    横井朋幸 KADOKAWA/角川学芸出版 2014-09-23
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