「書く瞑想」と「丁寧道」

最近読んで、生活習慣に取り入れたいと持った2冊の本が『書く瞑想』(古川武士著)と『丁寧道』(武田双雲著)です。

2冊とも、比較的すぐ読めると思いますし、生活習慣を変える気づきを得られるような本は少ないので、ぜひ一読をオススメいたします。

まず『書く瞑想』の基本は、以下の3つを実行することです。

  1. まず毎日15分瞑想のように、今感じていることを書き出す(書く瞑想)
  2. 月に1回1時間かけて書いたことを振り返り、整理する(書く片付け)
  3. 内省と行動の繰り返しを循環、継続する(書く習慣化)

今までも、GTD(Getting Things Done)を実行する中で、書き出して整理すること(ジャーナリング)の効果・スッキリ感は感じていましたが、書く瞑想がGTDと異なるのは、やるべきこと(タスク)を書き出すのではなく、その日の記録(ログ)を感情を含めて書き出す点にあります。

さらに、毎日のジャーナリングでは、ネガティブ要素(放電)・ポジティブ要素(充電)を書き出し、さらにそれぞれの要素についてセルフトーク(心との対話)を行うことで、表面的な気持ちの揺れの後ろに隠れている真の感情を探っていきます。

自分で数日やってみた感想としては、あまりネガティブ要素が出てこないことと、セルフトークが書けないということでした。感情の起伏がないのか、記憶力が欠如しているのか、あるいはよい環境にあるからなのか…単にうまく書き出せていないのかもしれません。

著者はセルフトークのポイントとして、以下の4つを挙げています。

  1. 今、自分が何を感じているかだけに心を集中させてみる
  2. 一番心を占めている感情だけにフォーカスする
  3. 直感的に湧いてきた感情や言葉を起点に芋づる式に書いていく
  4. その感情が生まれる理由を言葉が浮かぶままに書く

また、ポジティブ要素だけ書けばよいのではという問いに対しては、「人生の大切なメッセージはマイナス感情の方に隠れていることが多いのです」と書いています。

僕自身はまだ行っていませんが、「書く片付け」では、毎日記録したことを月に1回俯瞰して内容を整理し、そこから気づき・洞察を生み出すことで自己改善と自己発見を進めます。

そこで行う5つのワークとして

  1. インパクト図(1カ月の充電・放電の中でインパクトの強いものを3つずつ挙げ、視覚的に描く)
  2. 価値観マップ(自分にとって大切なことは何か?を核としてキーワードを表現する)
  3. 理想のビジョン(価値観-理想-目標が1つの線につながるように3年後の理想像とその実現のための具体的な3つの目標を書く)
  4. 行動プラン(今月の行動として着手したいことをリスト化する)
  5. 習慣化プラン(4の行動を毎日のスケジュールに落とし込み)

が紹介されています。

最後の「書く習慣化」は、クォータージャーナリングとして3ヵ月サイクルで振り返りと次のクォーターで何をするかを考えることです。

その際は、Good、Probrem、Solutionの3つ「GPS振り返り」を行います。

このメソッドの肝は「手を使って書き出すこと」と「振り返り」と「」にあるのかなと思いました。しかし、実際にどういうふうに書くのかは、正解がないものとはいえ、なかなか分かりにくいのでやはり本書に紹介されている実際の例を見るのが分かりやすいでしょう。

もう1冊の『丁寧道』は、武田双雲さんの明るいキャラクターが伝わってくる本で、メソッド自体は最初の数ページで明かされるという、とても気持ちのいい作りです。

そのメソッドは、書いてしまうとそんなこと?と思われそうですが「何かをする時に五感を使って対象を感じつくす」ということです。著者はこれを茶道に例えていますが、単純な行為を”行う”から意識的に”楽しむ・感じる”へ変えることといえるのではないかと思います。

続いて、丁寧道のメリットとしてこれを実践している間はマインドフルネスな状態になることができ、負のノイズがシャットアウトされることが挙げられています。確かに、行為を楽しんでいる時はネガティブな感情が湧きません。

波動の話は、個人的にはあまりピンとこなかったのですが、丁寧道を続けるためのコツとして、以下の2つが挙げられており、その通りかもと思いました。

  1. 丁寧な人を演じてみる
  2. 丁寧の快感を記録に残す(写真を撮る)

そして、3章で書かれているのが、僕自身が”確かに!”と感じたのですが、物事の継続を邪魔したり、生きにくいと感じたりするのは「義務感」の存在が大きいということです。

そこで著者が勧めているのが「しなくちゃいけないリスト」を作って義務感を棚卸しすることです。そして、それらの行為を見直して、義務ではなく、意欲優位に切り替えていく。

もう1つが「義務感に気づいたらいったんやめてみる」こと。渋々、嫌々で続けるよりもいったん手放してから意欲が湧いたときに始める方がいいものができるでしょう。

人は「義務感」というものを、自らを奮い立たせるエンジンとして活用している、というのは自分を振り返ってみてハッとする文章でした。それが、4章の「認知」というキーワードにつながっていきます。

忙しい/楽しいなど起きている現象に対して判断を加えて色をつけているのは自分自身であり、自分が持つ世の中への「認知」を塗り替えられれば、必然的にその世界そのものも変わってしまう。

という一節は、とてもインパクトのあるものでした。著者は、最後に「』は認知をクリーンにするメソッドだ」とまとめられています。というわけで、メソッド自体は最初に紹介されていますが、その意味を真に理解するためには最後まで読んでいただきたいです。

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