Day223 初夜勤

初めてテント村に泊まってみることにする。今夜泊まらなければならない理由はないのだが、夜間の様子をみたいということと何日か前に朝食のローティーをもらえなかった家族があると聞いたのでそのチェックをするという目的がある[:ノーノー:]
午前中はルーチンワークに加え、倉庫として使っていたゲストハウスを空けてほしいというリクエストがあったので、ここに積んでいた寄付のテント、寝袋等をオフィスに移す作業をした。
そして、今日もまたカイセンの発症が新たに確認されたのでそのテントを強制消毒、あわせて何人かの少年を丸刈りに、女の子は殺虫剤でシラミ・ダニ退治とちょっと荒療治ではあるがカイセン・シラミ撲滅プロジェクトを加速させる。ワンパク少女たちは最初の1人の頭が真っ白になったのを見たら面白がって「ダワイー(薬)かけて〜」と4人ほど押しかけてきた[:たらーっ:]
夕方、歯ブラシを泊まり道具として持ってきたのを思い出して、勝手に「歯磨き強化週間」を開始。毎日ちゃんと磨けそうな女の子を選んで歯ブラシを渡し「毎日歯を磨きなさい!今、早速磨きなさい。」とけしかける。うがいとは違って、皆教えなくても歯磨きはできるようだ。しかし、歯ブラシを使って歯を磨くという習慣がないわりには歯がきれいな子が多い。それを見て次から次へと「歯ブラシくれー」と「くれくれ少年」達がやってくるが、こいつらはすぐ飽きると思われるのでしばらく様子を見て、それでもくれーと言ってくるようだったらあげることにする[:ムニョムニョ:]
6時半過ぎ、暗くなり始めてから夕食。日中はTシャツでちょうどいいくらいの陽気だが日が落ちるとやはり肌寒くなってくる。しばらくオフィステントで本を読みながら住民の様子を見る。仕事に行っていた男たちがぽつぽつと帰ってくる。テントの外までガンガン響く音楽をかける家もあってけっこううるさい。男たちの一部は(暖かいので)タンドールの周辺に来て音楽を聴いたり、ゲームをしたりして楽しみ、女性は皆テントの中に入って子供の面倒を見たりおしゃべりをしているようだ。足のケガを1日おきに手当しているおばさんがテントでお茶を飲んでいけと勧めてくれたのでお邪魔する。が、ダンナはあまりうれしくなさそうな感じだったので長居せず退散[:ふぅ〜ん:]
夜はほとんどのテントが電気を点けっぱなしにしている。省エネの観点から言えば咎めるべきことかもしれないが、地震で家を失うという怖い体験をしている人たちだ、きっと電気なしで眠るのは不安なのだろうと考え黙認。

本日の1曲 松谷祐子「ラムのラブソング」

↓カイセン対策で丸刈り

コメント