昨日、日本シリーズ第1戦が行われた。試合自体は終盤まで緊迫感のあるいい内容だったが、久々にTV観戦して気になったことが2つ。
1つは、イニング中に挿まれるCMの多さ。以前は野球中継でのCMというとイニング終了時+投手交代時だったが、この試合ではやたらとCMが流れていた。しかも、同じパチンコのCMの繰り返し[:ふぅ〜ん:]
もう1つは「新庄」、球界を代表する人気者・パフォーマーで視聴率アップのために彼をクローズアップしていくのは分かるが、日本シリーズはオールスターと違って日本一を決める真剣勝負の場、終盤リードされた場面で歯を見せながらレフト、ライトを集めてカメラを意識したパフォーマンスを行うのは見ていて不愉快だ[:ぶー:]
それを映しているテレビ局も、何も批判しない解説者にも呆れてしまう[:ノーノー:]
ま、結局、この2つとも野球中継が以前のように視聴率を取れなくなっているという現実、つまり野球人気の凋落を現しているのだろう。
(特に人口の多い関東、関西エリアで)視聴率が取れそうにないので、ほしいスポンサーが望ましい金額ではつかずパチンコのCMを大量に流さざるをえない。また、チーム本拠地が名古屋VS北海道でどうしても関東、関西エリアの人にとっては関心が薄くなりがち、そこで純粋にスポーツの感動を伝えるより、新庄人気にあやかったエンターテイメントに重心を置いた中継になる。だから新庄批判はタブーになってしまう。
こんなことを続けているとますます野球人気は落ちていくと思うのだが…テレビ局も球団も目先の利益しか気にしないものなんだろうか?
本日の1曲 Badlands「Hard Driver」
コメント
はじめまして!
パチンコのCMに嫌悪感を持った人が多いようですが、スポンサーが付いただけでも感謝しないといけないようです。
もはや日本シリーズですら赤字のお荷物コンテンツなのです!
下のは、テレビ業界関係者向けの通信なのですが、コストは2億円もかかるそうです。
今、販売している週刊新潮によると1試合で、1億円も赤字が出るそうです。
このままでは・・・巨人戦中継のように日本シリーズも近いうちに地上波から消える運命にあるでしょうね。
>日刊合同通信 2006年10月16日(月) 第51巻 第12512号
>日ハム優勝に救いもスポンサー対策苦慮
>通常の倍コスト2億円視・試合減安堵状態
>日本シリーズ、各局赤字覚悟の営業手当て
>日刊合同通信 2006年10月17日(火) 第51巻 第12513号
>試験的冠放送スポンサー初導入か
>日本シリーズ、京楽名乗り・一連調整注目
http://www.godotsushin.com/backnumber_nikkan/2006/2006_10.html
★「疫病神」になった日本シリーズ (週刊新潮の記事の内容を一部抜粋)
民放各局の悲願は“どっちでもいいから4タテで終わってくれ”だという。
21日から始まる日本シリーズ。
「史上最悪のセールスです。放送権料が約1億円、電波料や制作費などを含めると
総経費は約2億円になりますが、番組スポンサーが付かず、どうやっても
回収できそうにない。このままだと1試合放送するたびに1億円の赤字が見込まれます」
と、とある局の営業部員は頭を抱えるのである。
60秒のCM、2500万円が公称価格だが、1000万円でも売れ残るという。第1戦と第7戦を
TBS、第2・第6をフジ、第3・第5がテレ朝、第4戦はテレ東が中継する。4戦で終わって
くれれば、元々両チームに縁がない日テレを除いてそれぞれが1試合だけで済むというわけだ。
「疫病神」になった「日本シリーズ」 週刊新潮2006年10月26日号
http://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date24323.jpg
コメントありがとうございました。
億単位の赤字になる理由の1つは球団等の放映権(料)がテレビ局、一般スポンサーの基準からすると高すぎるということなのでしょう。
そうなれば来年以降放映権料頼みの球団経営はさらに難しくなっていくと思われます。
しかし、これが巨人中心の野球界が変革していく流れにつながっていくかもしれませんね。