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モンゴル旅行Day7

薬を飲み、布団を3枚かぶって睡眠を取り続けたおかげかだいぶ具合もよくなった[:グッド:]
今日は、UBから50キロ弱南にあるゾーンモドへ行き、そこからマンジュシュリ(文殊菩薩)寺へ行ってみる。できれば遊牧民ゲルに泊まってみたいのだが…うまくいくだろうか?

8時過ぎに朝食をとってからチェックアウト。ゾーンモド行きのミニバスは宿の目の前にあるBTから出るので助かる。今日はうまい具合に人が集まり、8:20に出発。近距離だと乗客が多いのだろう。
UBを出てからずっと空港への道を進むので、もしかしてバスを間違えたか、とヒヤヒヤしたが空港が見えてきたところで左折。ちゃんと1時間ほどでゾーンモドに到着。
ここからはコンパスだけをたよりにひたすら草原を北北東へ歩いて行く。道のある山歩きもいいが、全く道のない大草原を歩くのも爽快だ。もっとも、コンパスと地図がないとできない技だが…
この辺りの草原は起伏があり、ハラホリン方面と比べると緑が濃い。

↓ゾーンモド近くの草原


所々ゲルもあるし、羊や牛を遊牧しているオヤジの姿も遠くに見えるので、道が分からなかったら聞けばいいだろう。
40分ほど歩いたところで1軒のゲルが数百メートル先に見えてきたので挨拶してマンジュシュリ寺の方向を聞く。ジェスチャーで道は教えてくれたが、まあお茶でも飲んでいきなさいという雰囲気はなかった。う~ん、遊牧民を訪問するとまずは招きいれられてお茶をふるまわれるというのは、現地ツアーで話がつけてある遊牧民宅での話なのだろうか?
さらに20分ほど歩くと国立公園のゲート、その先の山にマンジュシュリ寺が見えたので山腹を通ってゲートを避けて侵入(けっこうな入園料をとられるらしい)[:モグモグ:]
ゲートが見えなくなったところで車道に降りてさらに15分ほど歩いてマンジュシュリの駐車場に到着。ここには売店や観光ゲルがある。
かなり疲れたので一休みしてから山の斜面にあるお寺へ。ここは完全に破壊された廃墟なのかと思っていたが、お堂が一つだけ再建されていた。鍵がかけられていたので入れないかと思っていたが、たまたま来ていた遠足(?)の小学生たちが管理人を連れてきてくれ、まぎれてお堂を見学することができた。仏像やタンカも貴重だが、破壊される前の写真を見ることができたのが一番の収穫だった[:拍手:]
今日はこの近辺に泊まるのだが、さすがにもと来た道を半分くらい戻って泊めてくれる保証のない遊牧民ゲルに行くのはかったるいので、寺の敷地内にあるツーリストゲルの価格を聞いてみる。「地球の歩き方」によると10000Tgなので、変わっていなければOKゾーンだ。しかし、答えは14000Tg…ちょっと高い。さっきここへ来る途中にもう1つツーリストゲルらしいのがあったのでそっちにトライしてみよう。15分ほど歩いたところで目指すツーリストゲル方面から歩いてくる遊牧オヤジがいたので、その先に泊まれるゲルがあるか?と聞いてみる。が、このオヤジが

酔っ払い

手に持ったペットボトルを僕に飲めと差し出す。
飲んでみるとアルヒ(モンゴルウォッカ)。どうりで足取りが怪しかったわけだ。酔っ払いとの片言会話によると、向こうのゲルは「ビシ(No)」、あっちに行け、とさっき訪ねたゲルの方を指すので、再びマンジュシュリへの道を歩き出す。オヤジもどういう用があるのかは知らないが、一緒に歩いてくる。
20分後、さっきのゲルに戻って、14000TgでOKだ、と金を出すと、前に価格を聞いたおばちゃんとは違うオヤジが電卓をたたいて

40000Tgだ

という。fourteen thousandではなくforty thousandだったのか…[:唖然:]
おいおい。取りすぎだろ。「地球の歩き方」を見せて、ここに1万Tgって書いてあるだろ、ぼるなよ、と食い下がると、帳面を見せて「ほら見ろ、みんな40000Tgだろ」という。むぅ、確かにそうだ。さらに、この本は2007年のものか?というので「ザー(Yes)」というと電卓をたたいて、2008という数字を見せてきた。まぁ、値上げするのは勝手だけど限度ってものがあるんじゃない…とは言っても、しっしって感じで全く値切れる雰囲気なし[:怒りマーク:]
売店に行って、「あそこのゲルは高い。他に泊まれるところはあるか?」と聞くと、さっきトライしかけたゲルの方をジェスチャーで示すので、また同じ道を戻って行く。やっぱりツーリストゲルだったんじゃないか、あの酔っ払いオヤジめ[:ぶー:]

さらに歩くこと30分。ツーリストキャンプのゲートをくぐると片言の英語を話す女の子3人が出てきた。値段を聞くと、2ベッドのゲルが30000Tgだけど、1人なら15000Tgでいいという。もう選択肢はないのでOKしてゲルへ入る。
腹ぺこなので荷物を置いて、何か食べれるか?と昼食を頼む。汗をふいて休んでいると後からやってきた白人の女にモンゴル語で話かけられた。

俺はモンゴル人じゃねぇ!
何言ってんだか分かんねえよ!

というと、さっきの女の子たちはどこに行った?あんたはいくら払ったのか?と聞くので答えてやると、「彼が1人で15000Tgなのに自分たちが2人で30000Tgなのはおかしい」とか英語でまくしたてていた。おかしくねぇじゃん、別に…そんな交渉がきくモンゴル人じゃないよ、冷やかに観察[:ふぅ〜ん:]
やはり交渉は無駄に終わったようだ。
さて、昼食は大量のツォイワン。けっこう疲れたので、午後はこのキャンプ内をぶらぶらして見晴らしのいいところで本を読んで過ごす。
夕方、ストーブに火を入れてもらう。昼食があまりに多かったので夕食はパス。ゲルの飼い犬と遊びながら夕焼けを楽しむ。モンゴルの犬はチベット犬と違い、外国人に対してもあまり吠えまくったりしないようだ[:ラッキー:]
日が落ちてから、星空を眺める。天の川も見えていて美しいのだが、正直想像していたほどの星空ではなかった。北斗七星の脇に赤く光る星が見えたので

ま、まさか、死兆星

と思ったが、その星がツーと動いたので人工衛星だと分かった。ホッ[:たらーっ:]

夜中にはどこかのゲルで若者のパーティーが始まり、大草原のゲルで大音量でディスコミュージックをかけまくってキャーキャーいっている。なるほど、こういうゲルの使い方もあるんだなぁと感心。宴は4時過ぎまで続いていた…

本日の1曲
Steve Vai「Initiation」

↓マンジュシュリ寺をのぞむ

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