【読書メモ】3分で分かるラテラルシンキングの基本(山下貴士著 日本実業出版社)

夏に勝間和代さんの講演を聞いたときに紹介されていた「ラテラルシンキング」。概念は講演で聞いていたのだが、改めて基本書を読んでみようと図書館から借りてきた一冊。

「ロジカルシンキング」は、社会人として相当期間働いていれば「考えを通す」ために自然と身についていく思考法だと思うが、「ラテラルシンキング」ができるようになるには、しばらくトレーニングが必要そうだ。

しかし、その考え方が身につけば、ロジカルシンキングでは思いつかないような大胆な発想を生み出す可能性があり。成熟・飽和市場で新たな切り口を見つけるのに有効、というのは筆者の言うとおりだろう。前提を疑うところから始めよう、という思考は、(そもそも前提が違うことが多い)社外の人との打合せで意識して使ってみると効果的ではないだろうか。

以下、自分メモとして抜き書き。
・ラテラルシンキングの活用例
米軍爆撃機の損傷対策→被害を受けていない箇所の装甲を厚くする

・もともとの制約から離れて考える 前提に縛られていないか?
・クリティカルシンキングを取り入れる→前提を疑う
・横井軍平 「枯れた技術の水平思考」商品改良とは違う次元「イノベーション」

ヒューリスティクス 行動経済学 明確な手がかりがない場合の判断基準となるもの
・利用可能性
・代表性
・感情
・再認
・アンカリング
・後知恵バイアス
・確証バイアス
・保有効果
・現状維持バイアス
・フレーミング効果
・サンクコスト効果
・連合の原理
・同調の原理

これらを排除するのではなく、逆利用することで可能性が広がる

視点を変える
・鳥の目
・蟻の目
・魚の目 流れを見る

立ち位置を変える(ポジショニング)
・自分
・相手
・第三者

前提に疑問をもつ→課題に素直に従わない
制約条件だけでなく、どういう状態が目標を達成したのか」も疑う

前提を変化させる
・フレーミングの利用
地域No.1 (エリアを絞ってみる)
日本No.3→世界No.3(エリアを広げてみる)
プラス面とマイナス面を両方提示、マイナス面があるからのプラス面を強調

組み合わせ
要素を5W1Hで分類

特定レベルを水平移動
(代用、逆転、結合、強調、除去、並べ替え)

発送と実現までのギャップをうめる

発送は誰でもできる→できると思うかどうか、の差しか存在しない
量とモノマネ

発送のための5つのステップ
1.情報を集める
2.情報を頭に入れる
3.熟成する
4.アウトプットを逃さない
5.アウトプットを成長させる

1000万人発想法

本日の1曲 Little Richard「Tutti Frutti」

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