【読書メモ】ライフハック心理学(佐々木正悟著 東洋経済新報社刊)

11日の震災以降、仕事をしていても、本を読んでいてもどこか集中できない状態が続いている。

地震からしばらくの間は、関東でも大きな地震が起きるのではという不安や、地震、津波が起きた場合の備え、仕事に行っている間の家族のことが気になっていた。そして、(子どもの出産を1か月後に控えているので)この数日間は原発の放射能問題への不安だ。いろいろ考えることが多く、頭はグルグル回っているのだが、考えがまとまらない状態が継続中。

そういうわけで、この1週間で読んだ本はこの1冊だけ。
佐々木正悟さんのライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法
シゴタノのイメージと書籍タイトルからLifehackツールの話がメインかと思っていたが、Evernoteに代表されるクラウドツールについてはほとんど記述がなく、心理学のテクニックを借りて精神的に健康な状態を保ち、仕事の効率も上げていこうという主旨で書かれたTIPS集という印象。
いろいろなTipsが紹介されているが、よさそうと思ったのは以下のテクニック。

記憶力を最大化するためには、集中と弛緩。リラックスすること。
→なるほど、覚えなきゃという集中だけでは記憶が定着しないらしい。

無意識の力を借りる「書き出す」
→何かあったらひたすら書き出すことで嫌な気分も晴れてしまう。

メモで記憶力を高める
→これはそうだろう。だんだん「書く」ことより「打つ」ことが多くなっているが、記憶への影響はやっぱり書くことのほうが大きいのだろう。

好きな人には助けてもらう
→これは目ウロコの発想。得なキャラになろう。

もう一人の私と思って苦手な人と接する
→イメージするのなかなか難しそう。

ポジティブシンキング「成功する人は反論されても決して黙らない」。怒りを表明することも必要。
→これも組織の中で実践するのは簡単ではない気がする。が、僕はすぐ「顔に出る」と言われているので、実は自然にできているのかも…

記録をすることの快感、不快感を利用する
→確かにそうだ。@ttachiさんのランニング記録を見てるとスゲーって思うけど、もともとこういう思想があったのか。もっともあのレベルまでいくと周囲の注目もあるので、やめるにやめられないという快感を通り越した巨大なダイナモになっているはず。

10分-10カ月-10年後
→1つの行動が大きな歯車を回してしまうかもしれない。気をつけよう。

原因を自分の外に求める
→僕はあまりストレスを溜めないタイプだと思うが、自動的にこういう思考をしているのかも。周囲にとってはこういうキャラがいいのか疑問だが、自分のメンタル的にはうまくいっているのだろう。

本日の1曲 The POLICE「Wrapped Around Your Finger」

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