先週のThunderbird45へのメジャーアップデート後、メールが送信できなくなるという現象が起こりました。かなり慌てたのですが、ググってみたところ、インストールしている「Check and Send」アドオンが問題のようだとすぐ分かったので無効化して使用していました。
1週間ほど経っても修正版の更新がされないので、対応策はないかと調べていたところ、2つ方法が見つかったのでシェアします。
まず、申し上げないといけないのは、僕自身はプログラマーではなく、修正の内容を理解していないということです。単純に、様々なキーワードで修正方法を探した結果、それらしいものを見つけ、自分がその手順でやってみたところうまくいったので、情報をシェアしているに過ぎません。つきましては、試される方は必ず自己責任でお願いいたします。
また、僕自身のテストでも、自宅では送信できるのが職場ではダメだったりと、環境にもよるようなので、効果も保証できません。
修正方法その1 設定エディタの変更
Thunderbirdの設定エディタにある「dom.compartment_per_addon」というパラメータの値を「False」にすることで送信可能になるかもしれません。
設定エディタの編集方法は、Thunderbird公式のサポートサイトに説明があります。
「ツール」の「オプション」→「詳細」パネルを開き、「一般」のタブの右下に「設定エディタ」を開くボタンがあります。
警告が出たら、「細心の注意を払って使用する」で進むと、設定エディタが現れます。
設定エディタが開いたら、上の検索窓に「dom.compartment_per_addon」と入力します。選択されたら、値を右クリックで、True→Falseへ変更しエディタを閉じ、Thunderbirdを再起動します。
僕の自宅環境では、初めから値がFalseになっていたので、先に、以下の方法その2を実行したことで値が書き換わっていたのかもしれません。
修正方法その2 アドオンの一部書き換え
Check and Sendアドオンを解凍し、テキストエディタでファイルの一部を書き換える方法です。方法その1と比べるとちょっと面倒です。
情報源
以下の2つのMozillaコミュニティサイトで、ほぼ同内容の記載がありました。
上記サイトでは、それぞれConfirm-AddressとSingle Domainという別のアドオンについての修正方法が記載されていましたが、その方法をCheck and Sendに当てはめてみたところ、以前のとおり動作しました。
修正方法
まず、Thunderbirdのアドオンファイルは拡張子.xpiというものですが、これはいくつかのファイル、フォルダを圧縮しているもので、zipと同じです。編集するためには、一度zipに直し、解凍(展開)してから、該当部分をテキストファイルで書き換えてから保存、再度zipで圧縮し、xpiに戻す、という流れで行います。
具体的には以下のとおり。
- Check and Sendアドオンをダウンロードする
- ダウンロードした「check_and_send-0.9.27-tb.xpi」のxpiをzipに書き換える
- check_and_send-0.9.27-tb.zipを解凍(展開)する
- 解凍したフォルダ内の「Chrome」を開く
- 「chksend.jar」というファイルがあるので、jarをzipに書き換えて解凍(展開する)
- 解凍したフォルダ「chksend」内「content」にある「chksend.js」ファイルをテキストエディタで開く(windowsのメモ帳は使わないように)
- 39行目の var SendMessage = function() { の ”var” を削除し、上書き保存する
- 解凍してきた手順と逆にzipで圧縮し、拡張子をjar、xpiに書き換える
- Thunderbirdのアドオンマネージャから、インストール済のCheck and Sendを削除し、修正した「check_and_send-0.9.27-tb.xpi」をインストールする
まとめ
僕の環境では以上の修正で以前と同様の動きをするようになりましたが、はっきり言って、何をどうしたのか分かっていません。試される場合もあくまで緊急対応とお考えいただき、公式な修正版が公開されたら、公式版をインストールし、設定を戻しておくのがよいと思います。
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