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Thunderbird78への更新は要注意(プロファイルのバックアップは絶対要!)

2020年7月17日にMozillaがメールクライアントThunderbirdのメジャーアップデート版Thunderbird78をリリースしました。1月の68系から一気に78になるという大規模な修正で、かなりのインパクトがあります。詳細は、リリースノートをご覧ください。


さて、今回のアップデートは、現時点では自動更新の対象にはなっておらず、自分の意思でMozillaのウェブサイトでダウンロード&インストールしなければ、勝手に78になってしまうという事態にはなりません。

しかし、新しもの好きの僕は、今までいくつか地雷を踏んできたにもかかわらず、先月、バージョン78をダウンロードし、68から上書きインストールしてしまいました。

その結果…
10年以上Thunderbirdを使っていると、今までもアップデートによって大なり小なり困ったことは起こってきましたが、今回の78の不安定さは公式にリリースしたのが不思議なくらいの酷さです。
※使用環境による部分もあるかもしれませんので、あくまで僕の環境で何が起こったかを説明します。

ほとんどのアドオンがまともに動かない!
ver78対応済となっているアドオンでも、「アドオンのオプション」メニューがなくなって、デフォルトでしか動作しない。
個人的には、GoogleカレンダーとLightningを同期させる「Provider For Google Calender」が正常に動作しないことが致命的でした。
↓の記事にあるようにver78対応は開発者には過酷なことのようで、この機会に多くのアドオンが78対応を諦める可能性がありあそうです。


「Thunderbird 78」への対応がキビしい! アドオン開発者が“Kickstarter”で支援を呼びかける – やじうまの杜 – 窓の杜

そして、何より危険なのが、ver78にアップデートするとプロファイルの下位互換がなくなってしまうことです。
いちどver78に更新してしまうと、68のまでのプロファイルが書き換えられてしまうようで、いったんver78を削除し、ver68を再インストールしても
以下のメッセージが現れて、今までの環境を引き継げなくなってしまいます。

このメッセージが出ると、Thunderbirdを終了するか(立ち上げたらまたこのメッセージが出る無限ループ!)、新しいプロファイルを作るしかありません。
これは、僕の知る限り今までの更新ではなかったことなので、新しもの好きの皆様にも今回だけは68系環境でプロファイルバックアップをしておくなど万全の対策をして78へアップデートをすることを強くお勧めします。

Thunderbirdのよいところは、やはり豊富なアドオンを使ってかなり自由にカスタマイズできるというポイントだと思うので、アドオンの互換性を損なうような大規模アップデートをする必要があるのか非常に疑問です。僕も旧環境に復帰できるまでしばらくOUTLOOKを使いましたが(自宅のPCを68系で使っていたため、そのプロファイルを職場のPCに移しました)、他のメールクライアントへ移られてしまう機会を増やしているだけだと思うのですが…

Mozilla開発の皆さま、今後の更新に際してはアドオンの互換性確保を第一に考えてほしいです。

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