Day26 闇バス-その2-

昨夜はうっすらとした高山病の気配(頭痛と息苦しさ)を感じながらも何とか眠ることができた。胃は相変わらず痛い。とにかく時間が経過し、その間に少しでもバスが進んでくれることを期待しつつできるだけ(痛みから解放されるため)眠ることに専念する。
バスは午前中2回ほど休憩を取ったが、食欲も全くなかったのでひたすら寝台で休む。痛みには波があり、ひどく痛むときもあればほぼ治まる時間帯もある。痛いときは脂汗をかきながら一人声をあげずにうめいていた。あまりに長時間痛みが続くのでたぶん虫垂炎なのではないかと推測するが、だとすればすごい確率でこの長時間移動の日にあたったものだ[:ムニョムニョ:]

道路とほぼ並行して走る鉄道「青蔵鉄路」はほぼ完成しているように見える。開業は来年の予定だったと思うが、大部分遊牧エリアを通っているので(冗談ではなく)ヤクやヒツジが線路に入ってこないように、柵でも設けなければならないだろう。それにしても看板には新幹線みたいなデザインのホワイトを基調とした(中国らしくない)列車の絵が描かれているが本当にこんなかっこいいディーゼルカーが走るのだろうか?「絵に描いた列車」に終わるのかは来年のお楽しみに(笑)

午後2時頃ナクチュ到着。ここからラサは5時間くらいだと思うのだが…午後になって胃痛はかなり楽になって眠れるようになってきた。結局、ラサに着いたのは午後6時。バスに乗り込んでから33時間半[:ぶー:]
マジでつらかった。我ながらよく胃の痛みに耐えながら乗りつづけられたものだ。今日の午後になって痛みがだいぶ引いたので救われた。
バスで北京東路にあるユースホステルへ向かうが、まさかの満室。街を歩いてもそこら中に白人を見かける状況とはいえ、ベッド1つないとは思わなかった。その近くにある2つの宿も満室。ラサのバルコル周辺には安宿が限られている。ま、バスターミナル周辺など観光客が来ないところまで離れればないことはないと思うのだが、どこに行くにもバスに乗らなければならないというのはかなり不便だ。
1つ思いついたのが、去年発見していたムスリム地区のよさげな宿、確か30元だったはず…久々にバルコルの迷路を抜けてそこへ向かう。幸い、3人部屋が1部屋だけ空いていて今のところ誰も入っていなかったのでそこへ入れてもらう。
とりあえず、一息ついてシャワーを浴びる。この数日でかなり痩せたのが鏡に映った自分を見てすぐ分かる。食欲も少し回復したので今日最初の食事をとる。だいぶ気分さっぱりしたので、つい[:ビール:]まで飲んでしまった。日曜だし、[:病院:]には明日行くことにしよう。

本日の1曲 竹内まりや「Hearty Party」

↓ラサへの遥かな道

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