Day37 シガツェ

7時過ぎ宿をチェックアウトして、シガツェ行バスに乗る(50元)。旅行者ゼロのローカルバスだ。8時前に出発したはいいが、(毎度のことながら)よく分からない理由で1時間以上停車したりしたため、(去年は工事中だった)中尼公路がオープンしていたにもかかわらずシガツェ到着までに6時間半かかってしまった[:ぶー:]
完了していたのは中尼公路の工事だけではなく、曲水に行く手前には新しい橋がかかっていた。これで空港や山南方面へのアクセスはかなり時間短縮になったのではないかと思う。とにかくチベットは工事だらけで、この状況は今後数年間変わらないだろう。工事に動員されているのはチベット人なので、インフラ整備だけでなく雇用対策という意味もあるのではないだろうか。
車中でリチャード・バックの「イリュージョン」を読む。もう絶版になっているのだが、たまたま出発前に古本屋で見つけ速攻で購入した本だ。好きなことを見つけてそれをやることが幸せで、誰もそれを止められはしない、といった当り前といえば当り前の思想が貫かれている。バックパッカーに好評というのも納得の1冊だ[:グッド:]
さて、シガツェについては去年来たときと大して変わった印象はなかった。物乞いは多いし、正直つまらない町である。チベット第二の町ではあるが、ラサと比べると遥かに小規模で(バルコルのように)チベットらしさを感じさせる通りもない。タシルンポ寺へ向かうメインストリートも閉まったままの店が多く、あまり活気がない。かなり歩いて宿探し。大きな宿は思っていたより高いので普通の招待所に泊まる(20元)。
それから、少し町歩きをして遅い昼食をとる。回鍋肉のあんかけご飯を頼んだのに出てきたのは回鍋肉炒飯だった。ホント中国の中華は店によって味も中身も大きく違う。どんなものがでてくるか分からない[:ムニョムニョ:]
ちょっと早起きしたし、外は暑いので宿に戻って昼寝。8時過ぎに起きて2日ぶりにシャワー屋へ行き、それから夕食。宿の近くの四川料理屋で砂鍋を食べる。Kさんが店のおばさんと話したところでは、漢族がチベットで店を開くにあたって特に優遇されることはないらしいのだが、実際チベタンは店を開く資金がないので自然と漢族が来て商売をすることになるということだった。
そのおばさん、(一般の中国人は日本について、戦争時代を描いた古いステレオタイプなテレビドラマくらいでしか知識がないので)食事の前に手をあわせないから(僕らが)日本人だとは思わなかったと言っていた。中国人は本当に外国についての知識が乏しい。ま、これは教育制度の問題なので、一般の中国人のせいではなく、中共の政治手法によるものだからしかたないのだが…。いまだにヨーロッパの国などほとんど知らず、白人=美国人(アメリカ人)だし(^^;A
よく、これでオリンピックなんかできるものだ。

本日の1曲 陳慧琳「嫁妝」

↓タシルンポ寺

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