結局、ゲルツェの町に入ったのは4時半。トラックはどこかの敷地に停車し、僕と少年は車内で朝まで睡眠。オヤジだけどこか招待所にでも泊まったようだ。8時前、オヤジが帰ってきたのでヒッチ代を払って別れる。疲れたけどいい旅だったよ[:グッド:]
町に入ってきたとき停車していたアリ行寝台バスがまだあったら乗れるか聞いてみようと思ったが、もうその姿はなかった。昨晩ほとんど寝てないし、体も痛いので今日は休息日としよう。しばらく歩いて町の西側にある招待所(15元)に泊まる。ゲルツェはかなり大きな町で電気がきているのはもちろん、シャワー屋まである。シガツェを出て以来の規模の町だ。
招待所に着いて洗顔、歯磨きをして久々に朝のコーヒーを飲んだら眠れなくなってしまった。10時過ぎまで横になって休む。それから起きだしてPC、デジカメの充電をしつつ日記を(PCで)つけていたら、突然ブルースクリーンになって、エラーメッセージが出た。とりあえず再起動してchkdiskを実行してみるがstage4から全く進まない。ヤバそうな気配、今まで不安定になったことないのに…。とりあえず今日の日記まで終えたら写真と日記をCD-ROMに焼いておこう、とブランクディスクを用意しつつ日記を続けていた。すると、あるところで「windows system error」発生。再起動するも今度は「Boot Failure」。BIOSで確認するとHDDを認識していない。そういえばPCからカタカタと今までになかった音もしている。
HDD破損![:びっくり:]
あぁ、アムド後半からの写真がぁ…[:悲しい:]
それにこの先デジカメのメディアがいっぱいになったらどうしよう。Blogももうダメか…まさに目の前真っ暗状態。
しばらくショックから立ち直れなかったが、とりあえずデジカメの画質を落として数を稼ぎつつ一番近い町(カシュガルか…)でノートPC用のHDDを購入、交換するという方針を立てる。
それからもう少し寝ようと横になったがいろんな考えが頭をよぎり眠れなかった。この数日間激しく揺れる(跳ねる)移動の連続だったからPCが壊れるのもムリはない。ま、何とか前向きに考えれば、今度の旅のメインであるカイラス行の前に壊れてよかったともいえる。そんな風にとらえ、少し落ち着いてくるうちに眠ってしまった。
4時前に起きて町を歩いてみる。南側の草原には遊牧民のテントが数十張あり、その先にチョルテンとタルチョがたくさんある。さすがに遊牧民エリアだけあって牛やヤク、羊の角などがたくさん積んである。
この町は東西に道沿いに伸びていて真ん中に銀のヤク像(ラサの金のヤク像を意識したのか?)があり、東側は回族エリア(ムスリム食堂と車修理屋ばかり)、西側がチベタンと漢族エリアになっているようだ。このところ麺類しか食べてなかったので久々に炒飯を食べる。肉炒飯と芋炒飯が同じ値段だ。そういえば、このエリアは遊牧ばかりで畑を見ることが全くない。ここでは、現地調達できる肉のほうがどこかから運んでこなければならない野菜より安いのかもしれない。
食後、西の外れにあるチベタンエリアを歩いてみる。西チベット風のチュバを着た女性に声をかけて写真を撮っていいかと聞くがみんなNGだ。まだ写真に慣れていない人が多いのだろうか。
それにしても西チベット人の肌の黒さは半端ではない。女性はほとんどの人が帽子とマスクで紫外線対策をしているが、たまにマスクをとった人を見ると顔の上半分と下半分の色がくっきり違っていて余計におかしい。一生マスクをとれない「口裂け女」状態になってしまうのではないかと他人事ながら心配になってしまう。ぶらぶらしていると南西の草原へとぞろぞろ流れていく人の群れに気づく。どうやら賽馬会があるらしい。ラッキーだ。人の流れについていって賽馬を見るが、ここのは遠くから馬に乗った男の一団が2回ほど駆けてきただけで終わってしまった。よく分からなかったが、色んな遊牧民ファッションを見ることができたのは収穫だった。西チベットでは男女とも帽子をかぶった人が多い。やはり寒さと紫外線の強さはラサ周辺と段違いなのだろう。
本日の1曲 FREE「All Right Now」
↓賽馬を見にきた人々
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