2010タイ北部の旅 Day5

さて、今日はこの旅のメインイベント、首長カレン族村訪問だ。シャワーを浴びてさっぱりしてからチェックアウト、Rose Garden Toursへ。ここで荷物を預かってもらい朝食をとってから9時の出発を待つ。同行は日本人夫婦だけで気楽なツアーだ。ガイドのオバチャンとドライバーの5人で出発。
首長カレン族の村はメーホンソン周辺に3つあるが、一番規模が大きく、多くのツアーが向かうのがナイソイ村。僕らのツアーもこの村へ行くらしい。
ゆっくり行って1時間弱で到着。



入村料が250Bとかなりの金額なのだが、まあこのお金でミャンマー難民である彼らの生活が成り立っているのなら仕方ないか。なお、入村料はツアー代金に含まれているので僕らはここで支払う必要はない。村の入口近くにはゲートがあって軍人が退屈そうに番をしている。
さて、村へ入るとさっそく首の長い女の子がいた。この子は首に巻くコイルを見せるのが好きではないらしく(自分が彼女の立場でもそうだろうが…)上にスカーフを巻いている。



さらに入ると、まさに写真で見たカレン族のおばさんが自分の家の前で物売りをしていた。ここは入村料を支払う代わりに写真を撮ることに関しては交渉不要でOK。NOと言われることはないのだが、やっぱり了解を取らずに撮るのは気が引ける。
おばさんは明るく写真撮影に応じてくれ、同行の女性には見学者用に作られた前から当てるだけのタイプのコイルを首につけて一緒に写真に写ってくれた。
続いては、一緒にナイソイ村で暮らしている耳長族家族のお宅へ。耳長族はクリスチャンでこの村にも教会がある。首長カレン族は仏教徒なのでこの違いは興味深い。


耳長族の子供(まだ耳穴は伸ばしていない)が店に飾ってある写真を指さすので何だろうと思ってよく見ると、数年前の(スリムで若々しい)お母さんが写っていた…












そんなこんなで、1軒ずつちょっとお話をしながら写真を撮って、巧みに物売り攻撃をかわしながら村の奥へ進んでいく。この村の土産物がいかにも大量生産品でショボイので、買ってあげる気にならない。値切ると、仕入れがその値段だからそれでは売れない、とガイドのおばさんが通訳する。自分たちのハンドメイド品で質のいい物を少し高くても売った方がいいのに…マーケティングの観点など持っていないのだからしかたないが、残念だ。
非常にフォトジェニックな女の子がいたので、写真を撮らせてもらったが、概して若い女の子はあまり(見せ物的に)写真を撮られるのは好まない雰囲気を感じた。



首に巻くコイルはかなり重たく、このコイルを巻き続けることで首が伸びるのではなく、実際には肩が重さで落ちていくので首が長く見えるということらしい。
最後に立ち寄った耳長族の家にはこの村でいちばん年寄りのおばあさんがいて、このおばあちゃんはタイ語も話せないので通訳もできないと言われたが、ニコニコしていて、すごくいい笑顔だった。耳に入れている輪がよく外れ、そのたびにケラケラ笑っている。人間、人生の初めと終わりに近い時期は顔立ちに個体差がなくなってくるが、このばあちゃんの隣に座って通じないながら笑っていると、自分のばあちゃんみたいな気になってくる。


これでカレン族村の見学は終了。ゆっくり見て回っても1時間はかからない広さ。住んでいるのは30世帯くらいだろうか。入口近くの家にかなり色褪せた深田恭子のポスターを発見。首長族にも深キョンファンがいるらしい。

村を出てから昼食。昨日書いたとおりここまで来てお昼は自分で支払うこと、と言われ、ちょっと腹がたったが、数百バーツ値切っての数十バーツプラスなので、あまりしつこく文句は言わなかった。
この後は、タム・プラーへ移動。ここは青い魚がうじゃうじゃいる伝説の洞窟で、この青い魚を食べるとバチが当たると言われ、誰も食べないから増えた、と説明されたが、それだけでは一箇所にこれだけの魚が集まる理由とは思えない。湧き水のところで水温が違うとか、そういった科学的な根拠もきっとあるのだろう。清流沿いを歩けるようになっていて、(暑くなければ)気持ちのいいところだ。青い魚よりも所々見かける青いトカゲのほうが珍しくて気になった。



この後、メーホーソンの町に戻って、ドイ・コンムーへ。ここからは町が一望でき、素晴らしい景色だ。空港がよく見えるので、飛行機の離発着に合わせて来るとよいだろう。山頂のストゥーパは下からもよく見えるこの町のランドマーク、青空によく映える。そして、ワット・プラタートをお参りしてツアー終了。







代金の支払が残っていたのでそのまま車で銀行へ連れて行ってもらい、さらにバスターミナルへ。
まだ15時前だったので、ミニバンでチェンマイに戻ろうと思っていたのだが、なんと既に満席。それでは、と一気にバンコクまで行ってしまう豪華バスを聞いてみたがこちらも満席。想定外だった。出発できそうな時刻がハッキリしてたらバスのチケットを予約しておくのだったが、それほど混み合うとは思ってなかった。

ここにもう1泊する必要もないので、結局、16時過ぎに出る本日最終のパイ行オンボロバスでパイまで行くことにする(確か40B)。バスはゆるゆると坂道を上り降りして5時間近くかけてパイに到着。しかし、バスがパイの町に入ってバスステーションへ向かっている途中で街全体が停電。バスを降りてもなにがなんだか分からないが、バス停のすぐ向かいにGHがあったはず、と思って近寄り看板を見上げると、オジサンが店じまいをしているようだったので、ここはGHか?と聞くと、そうだというので懐中電灯で部屋を見せてもらい200Bでチェックイン。風呂場を懐中電灯で照らしながら汗とホコリを流す。その間に電気が復活したので食事に出かける。

パイは欧米人に人気の町だけあって、アメリカ風のバーが多く、(特に夜は)リーズナブルなローカル食堂がなかなか見つからない。1軒だけ開いている店を発見し、ヌードルを食べ、宿の隣の店でビールを買って部屋飲みして睡眠。明日は7:30のバスでチェンマイに戻ろう。

本日の1曲 B’z「Liar! Liar!」 

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