Day89 幸運

昨夜も虫刺されが痒く、何度か目覚めてしまった[:ムニョムニョ:]
6時前に二度寝したら目覚めたのは8時半になっていた。朝食をとってからしばらく読書。10時頃散策へ出かける。まずはバトリック村の集落へ行ってみるがここはムスリムが多いようでカラッシュ女性の姿がなかった。ムスリム村といっても建築様式はカラッシュ族と共通している。結局、イスラム教を信奉しているかどうかの違いしかないのだろう。ガイドブックにはカラッシュとムスリムは別々に住んでいると書いてあったが、実際は混ざっている。ローカルに聞いてもそう言っていた。特に反目しているという様子も見受けられなかったし、学校も小学校だけは別々だが、それ以上になると区別はなくなるということだ。
バトリック村を後にして下流のアヌック村へ行ってみる。ここはカラッシュが多数派らしい。斜面に固まって建つ石造りの家は一昨日訪れたクラカル村と共通していて、村による違いはなさそうだ。ブラブラしていたらきれいな庭のある家に出て、ここでぶどうをごちそうになった。この家の娘2人は髪型はカラッシュ独特の前髪三つ編にしていたが、服はTシャツにパンツ姿だった。徐々にこういう格好に変わっていくのだろう。そして数十年すると普通の洋服姿になってしまうのか…アウトサイダー的には残念だが、選ぶのは彼女たちの自由だから仕方がない。
昼過ぎになったのでこの家を辞して宿に戻ろうとしたら、途中で笛と太鼓の音が聴こえてきたのでそれにつられて歩いていく。PTDCモーテルの庭で数十人のカラッシュ女性が集まって何人かが交代で踊りを披露していた。それをイスに座って見ているのは洋服を着たパキスタン人。警官も大勢いたのでいわゆるVIPらしい。彼らの後ろでこそっと踊りを見せてもらう。普通の(?)盆踊りっぽい踊りだった。(お客向けに)踊らされているという感はぬぐえなかったが、警官に聞いたら毎日やっているものでもないというのでこういう場に居合わせることができただけでもラッキーだろう[:グッド:]
30分ほどして踊りは終了。VIP達は何人かのカラッシュ女性と記念撮影をして警察のランクルで去っていった。それとともに女性たちも自然解散。僕も宿に戻って昼食をとる。

昼食後、ビリール村へ移動しようと思っていたが、午後はビリールへ行く車はないだろうから明朝にしたほうがいいと宿のオーナーに言われ予定変更。天気がいいので昨日に引き続き谷川で水浴びをする。ちょうどその間に曇ってきてしまった[:ノーノー:]
3時頃まで読書をしてから再び散策。もうブンブレット谷のほとんどを歩いたと思うが、散策以外にすることがない。他の谷へのトレッキングルートもあるのだが、数年前フランス人が殺された事件があって、それ以来チトラールの警察はガイドなしのトレッキングを認めていない。というわけで、散策もジ−プ道を歩くか、集落へ入っていくかしか行くところがない。丸木橋を危なげな様子で渡っている少女がいたので、写真を撮って見せてやったら、(偶然に違いないのだが)見終わったらいくつかのボタンをいじって見事にその写真を削除してしまった(笑)。この子に限らずカラッシュ族は写真を見るだけでなく、カメラをいじりたがる傾向が強いようだ[:たらーっ:]
宿に戻ると、オーナーからグラス(ハシシ)を一緒にどうかと誘われる。ノーザンエリアでは全く見なかったが、NWFP(北西辺境州)ではそこら中で普通にハシシを吸う人を見かける。民族的背景が違うのだろう。

本日の1曲 浜崎あゆみ「Boys & Girls」

↓踊りを披露するカラッシュのばあちゃん

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