Day201 何とかビザ取得

ようやくパキスタン大使館のビザ受付日になったので9時半にタクシーで大使館へ向かう。案の定今日のタクシードライバーも正確な場所を知らず、近くになって場所を聞きながらうろうろし始めるので、(もちろん日本のドライバーのように「メーター止めますね」なんて気の利いた台詞は死んでも言わない)車を降りて歩いて探す。10時過ぎに大使館到着。先着者は1組だけだったが、その後続々と人が来て用意されたソファーが足りないくらいの状態になった。申請用紙を記入してパスポートとそのコピー、日本大使館からのレターに写真2枚を添えて提出。しばらく待てと言われ用意していた文庫本を読んで時間をつぶす。「ビザ申請時は暇つぶしの文庫本」は旅人の常識だ[:イヒヒ:]
パキスタン大使館は申請者に対して面接をすることが多いようで、ここも例外ではなかった。1時間ほど待たされてから、呼び出しを受け執務室での面接開始。観光と言ったほうがビザは取りやすかったのかもしれないが、面接を受けるとウソが意外なところでばれたりするので(以前、職業なしだと疑わしいかと思い、申請書類に学生と書いたら面接時に学生証を見せろと言われたことがある)正直にNGOでのボランティア活動のために行くと目的を告げる。向こうは日本から派遣されたNGOメンバーだと思ったようで、もう日本からの支援NGOは来ていないはずだ、なぜ日本でビザを取らないのかなどと質問が続く。彼の話では現在(被災者支援も一段落ついたからか)NGO関係者のビザ発給をかなり厳しくしているのだという。自国民への支援活動に対して何の関心も示さない態度に腹が立ち、アンタの国の人たちを助けるために入国許可をくれって言っているのに、ビザを出さない=支援がいらないというならもう知ったことではない、日本に帰るまでだと一瞬言おうかと思ったが、ここで怒っては負けだと思い直す。
そして、自分が所属するNGOは日本人が運営しているがベースはイスラマバードにあってパキスタン政府にも登録されたNGOであること、シリアには休暇で来ていて12月までやっていた活動に戻るためにビザが必要であることなどなど説明する[:汗:]

どこまで理解したのかは不明だが、彼は最後に「あなたのようなケースでビザを出せるかどうか同僚と相談してから決定するのでそれまで待っているように」と言って面接終了。観光ならOKなのに被災者支援はダメという理屈が理解できない。他の申請者が全員帰った後も待たされ続け、ようやく1時近くになってビザを出すからあさっての10時頃取りに来るよういわれ終了。何とかOKになったようだ[:グッド:]
10時に申請してうまくいけば即日受取かと思っていたが、そうはうまく事が運ばなかった。昼食をとって宿に戻ってから状況報告と帰国予定についてメールして帰国便を予約すべくおとといチェックした旅行代理店に行ってみるがもう閉店していたので、ダメモトでもっと安いチケットはないかいくつかあたってみると

あった!

同じクウェートエアウェイズなのだが50USDも安い店を発見。そこの兄ちゃんは英語もカタコトなので本当に間違ってないか不安もあったがチャンスに乗らない手はない。支払をカードにしたいというと確認がとれないから明日にしてくれというのでとにかく席の予約を入れてもらう。今回の旅行は期間が短いうえ、物価の安い国に来ているので総費用のうちフライト代の占める割合が半分以上になっている。安いフライトを探せたのはすごくありがたい(50ドルはシリアでのほぼ5日分の滞在費に相当)。店を出たら雨が降ってきたので夕食にチキンを買って帰る。
明日行ったら「ゴメン、間違えてた」としれっと言われることのないよう祈ろう。

本日の1曲 Every Little Thing「Future World」

↓シリアのゴマパン

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