Day286 製材機設置

7時に起きると周りはとっくに活動開始。ナビードももう出かけていたので一人で朝食をいただく。食後、ナビードの家族と一緒に昨日到着した機械類を運ぶためジープ道まで下っていく。機械はちゃんと届いていたがそれを運ぶ村人の姿がない[:ポロリ:]
ナビードは村人が協力して運ぶからだいじょうぶだと言っていたが、来ているのはお前んとこの家族、友人だけじゃないか…この先協力体制がとれるのかが不安になる[:ムニョムニョ:]
そんな状態でしばらく作業が進みそうにもなかったので村をぶらぶらしてみる。この辺りもトタン板造りのシェルターが多く、内側には(どこかのNGOから支給されたと思われる)プラスチック製断熱材が貼ってありなかなか防寒効果がありそうだ。2軒ほど石積みの土台の上に木の柱にトタン板を貼りつけた仮設とはいえない大きな家もできていた。耐震と居住性の両面から考えると、今後はこのタイプの石の土台+木造トタン貼住宅が多く建てられるのではないかと思われる。
さて、集落のいちばん上まで登っていくと、崩れた学校があり、その周りに子供たちが集まっていた。その一段下には男たちが6人くらい集まって机を囲んでいるので何かの調査かと思ったら先生だった。もともと300人以上の生徒がいたが、今は半分くらいになってしまったという。しばらく先生達の質問に答えたり、子供のたちの様子を見たりしていたが、実際のところほとんど授業は行われていないようだった。この先生たちは、授業もせずに子供を集めておくことに時間のムダを感じないのだろうか…
先生の一人にこの学校で今いちばん必要としているものは何か?と聞くと、「Everything」という答えが返ってきた。
授業もせず、自分たちの学校を再建しようというプランも持っていないこの人たちには支援のしようがないと判断せざるをえない。お茶をいただいてからナビードたちの作業場へ戻る。70kgあるエンジンを一輪車に積んで運ぶ準備ができていたが、相変わらず村人は来ていない。とりあえずここにいる5人で運び始める。僕も部品の一部を持って歩く。ナビードは、君はゲストだから手伝う必要はないというが、ゲストですら村のために働いているという姿でも見せないと他の村人が手伝いに来るようには思えなかった。しばらくして数人ヘルプがやって来て、彼らが製材機を交代でかついでようやくナビードの家まで全ての機械を運ぶことができた[:ラッキー:]
運搬作業が終えたところで、機械工のじいちゃんを中心に設置作業開始。水平な土台造りから始め、作業は思った以上に時間がかかるものだ。昼頃、土台の木に機械を据付けるためのナットが足りないことが分かって、ナビードが若者をバラコットまで買物に走らせる。その間に昼食休憩で2時間弱作業中断。
昼食後、引き続き作業を進め、エンジンの設置、試運転まで90%の作業が終了したのは6時近かった。刃を取り付けて実際に使用する前に刃を研磨する必要があるらしく、今日できる作業はここまでということになる。ナビードと話して、機械工に払う費用とディーゼル代などのランニングコストは利用者負担として最低レベルをチャージしていくことにした。その金額については村長を中心に村人で決めてもらうことで決定[:グッド:]
今日は丸一日機械設置作業に付き合って終わった。村人があまり協力的に見えなかったのが不安材料だがこれで僕が依頼されたアルバン村でのミッションは完了。明朝、村長と話をしてからヌーリーへ移動することにしよう。

本日の1曲 ELT「SURE」

↓黒板の部分だけが残った学校で授業を受ける

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