1カ月に渡るサッカーの祭典が終わった[:拍手:]
NHK-BSや民放各局の放送が増えたこともあって日本代表が早々と姿を消したにもかかわらず世界の強豪が繰り広げる熱戦に睡眠時間を削ってテレビを見てしまうサッカーファン人口は前回大会時より確実に増えているように感じた[:ニコニコ:]
と、ライターのような書き出しになってしまったが、10年前はオフサイドが???だったのに、今では「いい飛び出しだなぁ」なんて言いながら深夜・早朝ばかりだったTV中継を見ているという人も実際多かっただろう。
そして(決勝の頭突きで)「ジネディーヌ・ジダン」という名前はもう一般のおばちゃんレベルまで浸透してしまったようだ。次のIMEでは「じだん」の第一変換候補が「示談」ではなく「ジダン」になっているかもしれない(笑)。
さて、決勝戦は予想通りお互い中盤で激しくボールを奪い合い、1トップのアンリとトニへ速攻でつないでチャンスを作ろうという展開となった。序盤はややイタリアの方がプレスの出足がいいように思えたがトッティの不調もあってなかなかトニまでボールが回らない。そうこうしているうちにフランスにとってはラッキーなPKでの先取点。こんな舞台でスプーンシュートを打てるジダンはやはり格が違うという言わざるをえない。
これで1-0。このまま前半を終えればかなりフランスの勝利の確率が高いだろうと思ってい矢先にイタリアCKからドンピシャのヘッド一発で同点。以下、だれることなく緊張感のある攻守の繰り返しが続く好試合だった。
後半16分イタリアはトッティを下げる。俊輔の出来が悪くても使い続けたジーコ日本との選手層の差を痛感。徐々にボールキープ率はフランスが高くなりイタリアは攻め手を増やしたにも関わらず守備に回らざるをえない時間帯が多くなった。
そのまま延長に入り、ジダンの運動量が落ちてセンターサークルから20mくらいの範囲でしか動けなくなってきたのでイタリアペースになるかと思ったが、マルーダ、ディアラらが頑張りフランスが優位に試合を進める状況が続いた。
そして、延長後半頭突きでジダンが退場。チームリーダーの一発退場にも関わらずフランスは最後まで浮足立つことなく戦い続けた。この辺りの攻防を見ていると「経験値の高さ」を強く感じさせる。
PK戦というのは概して押されていたチームが勝利するので僕は好きではないのだが、今回もそのパターン通りイタリアが全員決めて優勝してしまった。決勝戦くらいPKでなく永遠延長Vゴール方式にしてもらいたいもんだ[:モゴモゴ:]
僕が見た感じ、(今大会はヨーロッパ勢が多く勝ち残ったからか)決勝戦のように中盤で激しくプレスをかけて早くボールをつなげチャンスを作るという最近のサッカーの流れそのものといった展開が多かったように感じる。そんな流れの中でリケルメを中心としてパスを細かくつないでフィニッシュまで持っていくアルゼンチンのサッカーが残ったら面白いなぁと思っていたが、やはりPK戦の壁に阻まれてしまった。
この近代サッカーの流れが続くと、スピード、フィジカル、そしてトップの決定力に欠ける日本と世界の差はますます広がってしまうように感じる。次の4年間で独自のサッカーを作り出してほしい。
本日の1曲 Juanes「La Camisa Negra 」
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