沖縄とは違う島…奄美

鹿児島を夕方出たフェリーの名瀬港入港は早朝4:50。もちろん外はまだ真っ暗だ[:ムニョムニョ:]
下船前に途中下船証明書みたいなものを作ってもらい上陸。今回の旅ではガイドブックを持参していないので、真っ暗だと様子がまるで分からない。フェリーに連絡しているバスが停車していたので行先を聞いてみるが瀬戸内方面に行くと言われる。大浜方面へ行くのはないらしい。今日は「小浜キャンプ場」に泊る予定なので、とりあえず方角だけを頼りに歩き始める。港を出てすぐ警察署があったので行き方を教えてもらう。キャンプ場まで2〜3kmかと思っていたら6kmもあってショックを受ける。6kmも歩いたら途中で暗闇からハブが出てくるのではないか[:!?:]
しかし、バスは2時間くらいしないと来ないので歩くしかない。2つのトンネルを抜けて、大浜海岸への坂を登り始めた6時頃からようやく明るくなってくる。しかし、この最後の坂がきつい[:ぶー:]
そして、坂の途中から大浜海浜公園までは急な下り。つまり、ここから出るときは毎回急坂を登らなければならないということだ。はっきり言ってしまえば、車がないとかなり不便なところだ。
ちょうど潮が満ちていたらしくキャンプ場へ向う遊歩道が高波に洗われていてちょっとびっくり[:びっくり:]
受付も開いてないので誰もいないキャンプ場で勝手にテントを張って汗でびっしょりになった体を洗いに水着に着替えて海へ飛び込む。さすがに海は青くてきれいだが、地面が砂ではなくサンゴくずや貝殻、岩なのでちょっと足元が気になる。クールダウンしてから服を洗濯、干してから一眠り[:zzz:]
管理事務所になっている海洋展示館が開く時間に行って受付を済ませ、そこで奄美観光地図を入手してから本日の予定を検討。今日は観光情報を集めておきたいし買い出しも必要なので名瀬で過ごすことにする。
10時過ぎに坂を登ってバス停へ、あっという間に汗だくだ。市役所でバスを降りて観光案内所と市役所の観光課、バス会社の営業所などを回って情報収集。これで名瀬の中心部ぶらぶら歩きも済ませてしまった[:モグモグ:]
しかし、奄美大島は名瀬周辺だけ見ても沖縄と比べ人口密度が低いのが一目瞭然だ。統計を見ると奄美大島176人/平方km、沖縄県580人/平方kmと4倍近い差である。余談だが、実は沖縄県の人口密度は非常に高く全国平均の1.7倍、那覇にいたってはほとんど横浜市並の7962人/平方kmで県庁所在地では日本第4位なのである。
せっかく島に来たので昼食には刺身でも食べたかったのだが、刺身定食を出すような店がない。ダイエーがあったので惣菜コーナーで魚と天ぷらにオリオンビールを買って港を眺めながら食べる。これはこれでよかった。
食後、奄美名産黒糖焼酎の蔵元である弥生酒造へ工場見学。たった一人の取材でもない訪問だったにもかかわらず杜氏さん自身が15分くらい施設、製造行程の説明をしてくれたうえ、材料となる黒糖の試食、原酒の試飲もさせていただき感謝感激だった。
いろいろ興味深いお話を聞かせてもらったが、奄美大島は沖縄に存在する(米軍基地補償としての)さまざまな政府援助がないため、泡盛との価格競争ではどうしても1升あたり400円くらい差がついてしまうこと、黒糖の質はかなり差があってここでは多良間島産のものを使用していること、奄美は(輸送コストがかかるため)物価が高いのに賃金が安いので若者が皆島を出てしまい活気が失われているといった話は特に印象的だった。
これだけ時間を割いていただいたうえにおみやげに弥生ミニボトルをいただいてしまったので、その足でダイエーに行って弥生900mlボトルを購入。他にも夕食用の買物をしてから奄美博物館へ寄って帰る。しかし、帰りのバスのタイミングが悪く1時間待つことになってしまった。
日の入が美しい大浜だが今日は水平線上に雲がかかっていて今一つ。暗くなってきたのでさっそく外で夕食を作って弥生を飲む。なかなかマイルドで飲みやすかったのでボトル半分以上飲んでしまった。しかも、そのままいつの間にかテントの外で眠ってしまい気づいたら深夜2時[:たらーっ:]
満月の薄明かりが僕を控えめに照らしていた。

本日の1曲 Mr.Children「蘇生」

↓大浜海岸

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