ダライ・ラマ法王のお話

来日されているダライ・ラマ14世の法話聴講、灌頂伝授のために広島へ行ってきた。
広島駅は駅員のいる改札ですっかり自動化されている首都圏から来るとビックリ[:びっくり:]
JR西日本、人件費の分だけ高コスト体質なのではないか?と余計な心配をしてしまう[:たらーっ:]
さて、羽田を7時15分に出発するANA始発機に乗っても法話が行われる宮島の大聖院に着くのは10時半過ぎ。急ぎに急いで会場に着くと、境内にはパイプいすがぎっしりと並べられ大勢の人々が法王のお話を聞くために集まっていた。とりあえず空いているイスに腰かけ、いくつか設置された大型液晶モニタに映し出された法王を見る。初めて実際に見るダライ・ラマ14世に感激。よく見かけるニコニコ顔と比べるとだいぶ真剣な表情をされているのが印象的だ[:ラッキー:]
法話は同時通訳で行われるのだが、実際は同時というよりは15分以上法王がチベット語でお話になり、それをまとめて通訳するという「ディレイ通訳」みたいな状態だった。通訳の方はさぞ大変だっただろうが、聞いているほうは???な部分がけっこうあってちゃんと訳されているんだろうか…と思うことも度々[:たらーっ:]
過去ダラムサラに2度足を運んだがお目にかかることのできなかった法王の尊顔を拝することができ、説法を聞くことができたのは至上の喜びなのだが、説法の内容は当たり前に四諦道、五蘊、縁起、タントラなどなど仏教用語が飛び交う(一般人にとっては)かなり難しいものだった。
僕自身は、仏教についていわゆる入門書は数冊読んだことがあり、人並み以上の信仰も持っているつもりなので、チンプンカンプンということはなかったが、(通訳の問題もあっただろうが)正直なところ「よく分からん」部分も多かった。実際、仏教の知識がないと思われる一般聴衆の半分以上はお話の途中でうたた寝していた[:zzz:]
ま、法王ご自身も通訳が話している間、たまにあくびをされていたが…そんなところも14世の人間味と好意的に受け取ってしまう。法王は71歳と思えないくらいお元気で真剣に、しかしたまに笑いを交えながらお話をされていた。
さて、簡単に法話の内容を書いておくと…
テキストとなるのはツォンカパの「修行道の三要素」で、その要素である1.出離の心、2.菩提心、3.空の見解についての説明がメインだった。さらに、世の中の全てのものは相互依存関係の上に成り立っている、訓練によって正しいものの見方を学び無明を滅することが重要である、仏教は実践道であり学んだだけで実践しなければ不完全である、といったことを繰り返しお話されていた。
お話の中ではナーガルジュナ(龍樹)らが記した経典からの引用が頻繁に使われ、亡命チベット政府の指導者としての側面よりも、仏教博士としての側面が強く出ていたように思った。
たぶん、東京でのお話はもっと一般的なものになるのだろう。

本日の1曲 The POLICE「Synchronicity II」

↓宮島の大鳥居



↓ダライ・ラマ法王の座



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