5月19日の警察、軍による強制排除でバンコク市内の赤シャツ隊(反独裁民主統一戦線:UDD)は占拠終結を宣言し、デモは鎮圧されたが、この数日間で死者40人以上、セントラル・ワールドをはじめ、各地でデモ隊による放火が行われるなど、想像以上の被害が出た。
もともとタイはよくデモ(というかのんびりした座り込み抗議)が行われるところだが、デモに参加する人たちも治安部隊も慣れているのか、現場に行ってもあまり緊張感を感じることはなかったので、今回も甘く見ていたのだが、かなり様子が違ったようだ。
とはいっても、強制排除から2週間前の6日にサイアムセンター前からラチャプラソン交差点の先(BTSチットロム駅)あたりまでのスクンビット通デモ隊占拠エリア見物に行ったときは、いつものノンビリデモの様相で、昼間は参加者の多くがBTS高架下にゴザを敷いて昼寝をしたり、ご飯を作ったり、カメラを向けるとポーズをとったりと、「そこにいること」が抗議行動という雰囲気だった。ラチャプラソン交差点に設けられた特設ステージには(外国メディア向けのためか)英語で「PEACEFUL PROTESTERS, NOT TERRORIST」と書かれた横断幕がかけられ、ステージ上では演説やコンサートが行われていた。
以下、現場の写真。このエリアにはほとんど外国人観光客は入っていなかった。
(写真の撮影モードダイヤルがずれていたらしく、明るいところで撮影したものが全然ダメだった…T T)
赤シャツ隊の中にも、のんびり派だけではなく過激派・武装派がかなりいたということなのだろうが、これからはタイのデモを甘く見てはいけないなと痛感。
犠牲になった方々の冥福と被害にあった人、店等の回復を祈って。
本日の1曲 The Beatles「A Day In The Life」
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