奈良・京都秘仏めぐり(その3)

さて、三山木で2つのお寺をめぐった後は、昨年「平成の大修理」を終えて拝観を再開した唐招提寺へ。奈良駅を越えて近鉄西ノ京駅まで移動。ここから徒歩10分弱。




さすがに誰もがその名を知る名刹だけあって人が多い。入場券を売る受付ですでに列ができている。
門をくぐると、美しく反りかえった屋根の上にお馴染みの鴟尾が見える。10年ぶりに公開された金堂には3体の大きな仏像が祀られている。真ん中が盧舎邦仏坐像、向かって左が千手観音菩薩、右が薬師如来だ。撮影禁止の札が立っているのに、シャッターを切る人が後を絶たない。そういうマナー違反が積重って参拝すらできなくなるような事態になるのは最悪なので、8人くらい肩を叩いて撮影を止めさせた。


さて、いちばん目を引くのがやはり高さ5mを超える大きな千手観音菩薩立像。人ごみの中、金網越しでしか見られないのが残念だが、やはり先ほど見てきた寿宝寺の千手観音とはスケールが違う。地震でもあったら腕が何本折れてしまうか、などとつい余計な心配をする。真ん中の盧舎邦仏も重量感あふれる造りで、光背には小さな仏様がたくさんついている。薬師如来や四天王像など含め、この金堂内の仏像は全て国宝に指定されている。これだけ人が見に来るのも道理か…

それから人の流れに沿って苔が美しい奥の開山御廟へ。ここに鑑真和上が眠っていらっしゃる。できれば静かな日に訪れたかったが、そんな日は滅多にないのかもしれない。なお、有名な鑑真和上坐像はご命日の6月6日前後にしか開帳されない。この後は、新宝蔵へ移動。孝謙天皇の筆による勅額や天平の甍で有名な奈良時代オリジナルの鴟尾に多くの仏像が納められている。






今日は、もう1つ訪問したいお寺があったのでもっとゆっくり見て回りたい気持ちを断ち切って唐招提寺を後にした。落ち着いてみることができなくてもやはり奈良に来たら訪れたいところだ。


奈良駅でバス待ちの時間が10分あったので、駅構内のカフェCiao Pressoで前から飲んでみたかった「せんとくんカプチーノ」をオーダー。なるほどよくできてる。


こういう型抜きのアルミ板があれば誰でも作れるってわけね。


はい、できあがり。300円です。手間かかってる割に安いのだ。
[help]唐招提寺: 最寄り駅 近鉄西ノ京駅、拝観料 一般600円[/help]
本日の1曲 西城秀樹「ターンAターン」

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