資産を築くためにはどういう考え方をすればよいかというテーマを著者泉正人氏の半生を描きつつ扱った1冊。不動産投資に関わる部分を除けば、技術的な話は少ない。「一番リターンの高い投資は自己投資である」ということは、本書に限らず様々な書籍で目にするのだが、成功者が振り返ってみればそうだったということであり、成功のための必要条件ではあるのだろうが十分条件ではない。勉強に加えて、発想、そして、挑戦することが大事なのだ。
不動産投資については、まったく関心を持ったことはなかったが、本書を読んでしっかりリスクマネージメントをして、自分の足でいい物件を探す手間を惜しまなければ、この低金利時代でも10%のリターンでお金を回せる数少ない投資の一つだという認識を持った。
この本で繰り返し登場するメンターの「星さん」の一言は、シンプルだが真理をついている。これを中心に抜き書き。
・逆境の時こそ平常心で力を発揮できる人間が本当に能力のある人
・物を売る側ににとって重要なのは買う人にとってのメリットを教えてあげられること
・セールスのコツは2つだけ「相手をよく知ること」「相手に信頼されること」
・「できない」ではなくできる方法を考え抜く。あきらめないという気持ちの中に自分のビジネスを成功させる原動力がある。大事なのは勉強、知識、考え方。
・一人占め発想ではなく、ノウハウを分け合うことで成長が加速する。
・学んだら「経験」してみることで知識を磨き、知恵となる
・お金を生むものが資産で生まないものが負債、負債は現金で買い、資産は借金してでも買う
・機会損失もリスクと心得る
・知識と時間にもレバレッジをかける→専門家を活用する
・学びを得られる仕事をする→お金は後からついてくる
・自分の周りの数字に「0」を1つつけて考えることで器を大きくする
なんとこの本、500円なのだ。ちょっと驚き。
本日の1曲 Alison Klauss With John Waite「Missing You
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