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2011イタリア旅行(Day5)

イタリアでの実質4日目、いつもの1週間程度の休みだともう帰らなきゃという頃だが、今回は10日あるのでこれからが本番。目的地であるシチリア島へ移動。7時前にベッドから出て仕度をすませ、チェックアウト。朝8時20分のバスで空港へ向かい、ローマの朝焼けを見ながら一路パレルモへ。

パレルモへの往復はeasyJetという、アリタリア航空の半額くらいのLCCを利用。チェックインカウンターでは、会社の人がかったるそうに仕事をしている。50人くらいが並んでいるのに開けているカウンターが2つしかないのでなかなか進まない。余裕を持って空港へ来ていてよかった。LCCを使うのも自己責任だなぁ、日本国内で日系エアラインが子会社作って運営するのは難しそう。

機体はエアバスで、モニターもないシンプルなもの。座席と思っていた番号が見つからないのでCAさんに聞くと、なんと自由席!ヨーロッパではLCCがかなり普通になっているようで、他の乗客は慣れた様子でどんどん勝手に座っている。荷物も重量による制限ではなくて数とサイズ。オーバーすれば課金(これが22ユーロと高い!)だから皆パンパン。ここへ来てまだ貨物に移される荷物もある。ラゲッジスペースが本当に余裕ないのでCAさんたちはいかにして荷物を収めるかの技術が問われる。男性向きの職場です(笑)

小一時間の短いフライト。シチリア島に着くと太陽の力が断然強く気温15度!温かい。パレルモ市内へは中央駅行きの空港バスを利用。パレルモで高速を降りるまでは30分くらいなのだが、市内のバス停が結構多く、しょっちゅう停車するので1時間ほどかかる。空港のまわりは別荘地なのか、今の時期はシャッターが降りていてちょっとゴーストタウン。しかし、この島、どこもかしこも岩山だらけでアジアの島とはずいぶん雰囲気が違う。山の裾野に街というか住宅地が広がっている。市街地に入るとマンションが目立つ。これは人口増に対して街が広がるには限りがあって、上に伸びるしかないからなのか。

パレルモの中央駅から宿まではのんびり行くと10分くらい。古いアパートが立ち並んで、綺麗とはいえない通りだが、道々パン屋、カフェ、魚屋、肉屋、野菜や果物の露店があって楽しい。そして宿のすぐそばにカルフール!これはうれしい。シチリア、特にこの近辺は黒人ブラザー率が高い。チュニジアから来ている人が多いと聞く。


パレルモの宿は、B&B Al Galileo Siciliano。午後1時~3時まではフロントは閉まっていると言われていたが、留守番の女の子が開けてくれてチェックイン。この子はじめスタッフの多くは英語は不可。というか、シチリアでは英語通じない率95%くらいと考えたほうがよさそう。客室数は少ないながら、アパートの中をリフォームしてあって部屋はきれい。ヨーロッパ風バルコニーと冷蔵庫もついているのがうれしい。

一休みして街の中心部まで散歩。マーロン・ブランドも通ったという有名なピザ屋Pizzeria Belliniへ行くものの、残念ながら新年は9日までお休み。ローシーズンはこんなものか…。もう3時だし、仕方ないので来る途中にあった食堂で遅い昼食。そういえばセルフの店以外、2人で食堂に入るのは初めてだ。ツーリストメニューがあったので、それをオーダー。トマトとナスのソースのペンネに、リコッタチーズ、温かいフォカッチャも美味い。しかし、Primoでもう満腹になってしまうので、Menuはいらないなと悟った。


食後、シチリアモザイクポイントその1であるラ・マルトラーナ教会へ。残念ながら一部は修復中だったものの、ビザンチン様式の天井のモザイクは息をのむ美しさ。金色の地に、聖人の赤や青が映える。コインを入れるとしばらくライトが点く仕組みになっている。もちろん僕らは他人のお金で隅から隅まで眺めるだけ。天井は多くがモザイクだが、一部フレスコ画もある。途中で方針転換でもあったのだろうか?隣には格子窓のダビデの星型が綺麗なアラブ支配の名残を残すサン・カタルド教会があるが、入場料2ユーロだったので外から見て終了。






そこからStefanoもお勧めのサン・フランチェスコ・ダッシジ教会を目指すが、道に迷ってしまう。大分ウロウロして、とおりすがりのお兄さんに道を訪ねたところ、一生懸命教えてくれて、やっとこさたどり着いた。補聴器をしていたお兄さんは、うちらのカタコトのイタリア語でもわかってくれて、Chiesa(教会)といったらすぐ道を示してくれた。実はすぐ近くまで行ってたのに、T字路を反対に進んでいたのだった。


教会では、ちょうど結婚式が終わり新郎新婦が出てくるところに出くわす。幸運あれ、そして僕らもラッキー。なぜならパレルモでは教会が開いていることが少ないからなのだ(これは後でだんだん分かってきたことだが…)。ロマネスク様式の教会の中はシンプルな木製の船底天井、意外と奥行きがあってかなりの広さ。右奥の礼拝堂には見事な彫刻がびっしり彫られていて、天井の絵と彫刻との境がわからないくらいどちらも見事。新郎新婦が教会を出た後は、またたく間に片付けがはじまって、すぐに教会は閉まってしまった。このへんが意外なくらい素早い。


今日の見学はここまでにして、ウィンドウショッピングをしながらホテルへ戻る。遅い昼食であまり空腹でもなかったのでカルフールでつまむものとビール、ワインを仕入れて、今日もまた部屋で夕食。冷蔵庫のある部屋はいいなぁ。


本日の1曲 Corinne Bailey Rae「Like A Star」

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