石垣島に着いて2日目、3泊3日の小旅行なので丸1日遊べるのは今日と明日だけです。本日も晴天、爽やかな朝を迎えました。
さすが南の島で3月下旬ですが、Tシャツで過ごせます。朝食は宿でビュッフェ形式で提供されます。ホテルと違って宿泊者が少ないため、量・品数とも多いとは言えませんが、まずまず美味しいご飯でした。
食後は、ナータビーチを散策。砂より、サンゴの死骸が多く、裸足だとちょっと歩きにくいです。東向きなので早起きして日の出を見るとよいでしょう。足をなくした巨大イカ?が打ち上げられていました。我ながらこういうの見つけるの得意です。妻子はドン引きでしたが…。
さて、「僕が運転する~」と泣きわめく息子をなだめすかし、チャイルドシートに乗せ出発。せっかく車を借りたので、反時計回りで川平湾、やいま村、唐人墓、サンセットビーチと島を巡ってみるつもりです。
米子焼工房
米原ビーチの近くに何やら派手なオブジェがたくさんあるお店があったので車を停めてみます。米子焼(よねこやき)工房という焼き物の工房でした。カラフルにデフォルメされたシーサーやキムサーは土産物店で目にされたことがある方も多いと思います。工房見学もできますし、巨大オブジェ群は一見の価値アリです。もちろん、ここでおみやげ用にカラフルシーサーを買うこともできます。隣では観光農園をオープンする準備中でした。数年後には米原の名所になっているかもしれません。
川平湾
石垣島に来たらここは外せませんね。12年前、30歳の誕生日を島で迎え、その記念に高嶺酒造所で泡盛古酒ボトルキープをしておいたので、12年寝かせた古酒を取りに寄ってみます。しかし、日程等を連絡していたにも関わらず、「倉庫に置いてあるので今日引き渡しはできない」とのことで、後で郵送してもらうことになりました(届いたら酒が半分以上漏れていたという悲劇が後々起こるのですが…この時はそんなことは思いもしません)。
川平湾は相変わらず美しいターコイズブルーでした。アクティビティがグラスボート中心なので、ゴミを捨てたりして海を汚す人も少なく、観光業者も景観の維持に努力をしていることも変わらぬ景色の要因ではないでしょうか。iPhone5sでパノラマ写真に挑戦したら思いのほかキレイに撮れて感動。このブログのランダム出現トップ画像に加えました。
まずは、有名な川平公園茶屋でソーキそばを食べます。旅行中、息子が沖縄そばをすっかり気に入ってしまったので毎日1食はそばを食べましたが、ココがいちばん美味しかったように思います。食後、家族でグラスボートに乗ります。いくつも会社がありますがどこも1,000円のようでした。
今回は子連れのため、ダイビングはしませんでしたが、改めて沖縄のサンゴの素晴らしさに感激。アオブダイなどの大物からクマノミのような小魚まで、様々な種類の魚を見ることができました。もっとも、感激しているのは親だけで、息子は浜での砂遊びのほうが楽しいようです。
やいま村
川平湾を後にして、日本最南端のテーマパーク(笑)石垣やいま村に移動します。移築された数軒の赤瓦の古民家は国の有形文化財に登録されており、古き良き八重山の村の様子を見ることができます。
しかし、ここの目玉はなんといってもリスザルの森です。50m四方程度の森自体をオリで囲って、その中でたくさんのリスザルと自由に触れ合えるという子どもだけでなく大人も楽しめるコンセプト。リスザルのエサ(200円)をあげると、サルたちが飛び乗ってきます。
当然、わが息子も大喜びで「お猿さん、ご飯どーぞ!」と叫びまくってエサをあげていましたが、いざ猿が近づくと手を引っ込めてしまうので、手渡しでエサをあげることはできずじまいでした。僕もこんな至近距離でリスザルに触れる機会はないので、エサでおびきよせては写真を撮りまくりました。そうそう、上から猿がオシッコすることがあるので要注意です。
バンナ公園
この公園には島を一望できる展望台がいくつかあって、エメラルドの海を見る展望台と卵の形の展望台に行ってきました。ここから眺めると竹富島って近いんだなぁとか、石垣島にもダムがあるんだなぁなど新たな発見があります。僕が、いちばん意外に思ったのが農地・水田が多いことでした。石垣島は西表島より面積は小さいですが、平地部分が断然多いので、八重山の中心として発展してきたのでしょう。
唐人墓
19世紀に米国船でカリフォルニアに送られる途中だった中国の苦力たちが、船員の暴行に堪えかねてついに蜂起し、船長ら7人を打ち殺した後、船が石垣島沖に座礁してしまいました。島に上陸した苦力380人を石垣の人々が保護し、当時の琉球王朝も英米の圧力に屈せず翌年生存者を福州に送還したことがありました。この時に亡くなった苦力たちを弔うために建てられたお墓です。
12年前に来た時とどうも違う気がすると思ったのですが、やっぱり2008年に建て替えられていました。旧唐人墓と現在のものを並べてみます。だいぶカラフルになりました。
石垣市街
離島ターミナル近くの駐車場に車を停めて市街地も少し歩いてみました。離島ターミナルがきれいになったのに驚き。電光掲示板なんか空港みたいです。民謡を聴けるお店で食事をようとも思ったのですが、ライブが始まるのはどこも19時過ぎで、運転者はお酒も飲めないので断念し、日の入りを見に島の北端へ車を走らせます。
サンセットビーチ
市街地を抜けると、真栄里にイオンモールがありました。石垣島も変わってきたなぁ。国道390号をひたすら北上。途中、いくつか小中学校がありましたが、校庭が芝生のところが多く、うらやましい。もっとも、生徒は少なくて野球やサッカーなどチームでスポーツをするのも困難なのかもしれませんが…。空港を過ぎると車はほとんど見かけなくなります。宿のある伊原間を越えて明石の集落を過ぎたあたりでいよいよ日が沈みそうになったのでサンセットビーチまで行かず、道沿いのルックアウトで日の入りを眺めます。水平線沿いに雲がかかっていて、太陽は海ではなく雲の中に入っていったのが少々残念でしたが、それでも十分美しく、島の北西まで見にきたかいがありました。
日の入り後、潮が大きくひいていたので、カニでも探そうと近くのビーチに降りてみました。JALの嵐CMで見たハートロックみたいな岩があったので、もしかしてココ?といろんな角度から見てみましたが、どうやってもハートにはなりませんでした。偽ハートロックには、一輪の白ユリが凛と咲いていました。ちなみに実際のハートロックは沖縄本島 今帰仁の古宇利島にあるそうです。
明石食堂
さて、暗くなったし、宿には夕食がないのでどこかで食べて帰らなければなりません。石垣島北部で食堂といえば、明石集落にある明石食堂が有名です。早速、食堂に向かいます。民宿も兼営しているようで、車が7~8台停まっているのに驚きます。お店は、最近リフォームしたのか想像していたより明るくきれいで広々としていました。魚フライ定食と野菜そばを注文。食後に聞いたところ、白身魚は(安定供給できないため)島のものではなく輸入物だそう。ちょっとガッカリ、美味しかったからいいけどね。食後はすぐ近くの公民館併設の共同売店でビールを買って宿へ戻ります。
夜のナータビーチ
宿に帰ってシャワーを終え、ビールを飲んでから真夜中のビーチで星空撮影にチャレンジしようとプチジャングルに入ったら、カサッという音が…地面を懐中電灯で照らすと、3cmくらいの貝が動いています。「ヤドカリだ!」さっそく捕獲して息子に見せますが、ヤドカリさんは恥ずかしがって姿を見せず…妻に「戻してきて」と言われ、また森に返してきました。
今夜も満天の星空ですが、僕が今までに見た星空の中では圧巻というほどでもありません。星の見え方は、周囲の明かりの有無だけではなく、標高が高さも関係あるのではないでしょうか?なお、星空撮影は、露出はうまくいったものの、持っていったOLYMPUS E-PL5でピントを無限大に固定することができず失敗しました。
3日目に続く…
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