西丹沢 菰釣山に登ってきました

年末年始の9連休の最終日、高校のワンゲル部OB会の有志で西丹沢の菰釣山(こもつるしやま)に行ってきました。3年前に子どもが生まれてからは、休日はほとんど子どもを連れてどこかに行っていて山に行く機会が減っていたのですが、今年は4回位は山に行きたいと思っています。その第一弾に早速行ってきました。

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西丹沢は車以外のアクセスがほとんどないため、(山ブームの現在でさえ)概して人の少ないエリアです。その中でも最も西北にある菰釣山は、マイナー中のマイナーと言えるのではないでしょうか。

今回、計画していたルートは道志の森キャンプ場から菰釣山避難小屋へ上がり、菰釣山をピストンで往復し、城ヶ尾峠から道志の森キャンプ場へ戻るルートで、厳冬期でも日帰りで十分往復できる行程です。ちなみに、今年の丹沢は元日の午後から雪になり広範囲に雪がついているようです。僕も念のため軽アイゼンを持って行きました。

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横浜を6時過ぎに出て、途中朝食を済ませ道志の森キャンプ場へ。今朝はさほど寒くないと感じていましたが、道志みちに入るとかなり冷えます。朝のキャンプ場は当然氷点下でした。キャンプ場の駐車場に車を停め9:40出発。しばらくは1センチくらい雪の残った林道を上がっていきます。川沿いの道ですが、川は流れのない部分だけ美しく凍っていて自然の造形を見せてくれます。

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ルートを間違える

ネタバレで…本来登るべきルートは林道の途中から川を渡り左に続く道をとらなければならなかったのですが、工事の看板で「菰釣山→」の標識が見えなくなったいたこともあり、林道の終点まで行って本来のルートより西の沢を上がっていくことになりました。山道に入って20~30分歩いたところで道らしきものがなくなり、雪上の踏み跡もいつの間にかなくなりました。
↓が今回歩いたルートです。

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単独行だったら、正直このまま進むか迷うところですが、今回のメンバーは高校以来20年以上山に登っている気心の知れたパーティです。だいたいの自分達がいる位置と目指す方角の見当をつけることができれば、尾根を目指して藪こぎで直登することに躊躇はありませんでした。40~50分直登すると前の岳からブナの丸に続く尾根線に出て、さらに20分ほどでブナの丸に着きました。このあたりから雄大な富士山の姿を拝むことができます。丹沢と言っても西の端で山中湖にも近いので富士山の見え方(サイズ)が東丹沢とは全然違います。

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ブナの丸から菰釣山まではさらに20分気持ちのよい尾根歩きです。うっすら積もった雪の上に人の足跡はなく、ウサギや鹿らしき足跡だけがついています。尾根を挟んで北斜面と南斜面の雪のつき方が全く異なり、道を挟んで太陽の世界と氷の世界があるようでした。

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山頂~下山

12:20頃、菰釣山山頂(1379m)に到着。幸いほとんど風がなく正月の山とは思えない温かい陽気でゆっくり食事をとります。富士山は尾根に出てからずっと見ることができるのですが、唯一この山頂からは枝に邪魔されず開かれた富士山とその下には山中湖を一望することができます。

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食後、城ヶ尾峠へ向けて出発しますが、ここから先の下りは雪の下に凍った斜面があったりしてサクサクと進むことができなくなりました。20分ほど歩いてきれいな避難小屋に着いた時点で14時近くなっており、予定していた城ヶ尾峠からキャンプ場へのルートを通ると下山するころには暗くなりそうだったので、当初登ってくる予定だったルートで下ることにしました。30分ほど急斜面を下ると山道から林道に変わり、避難小屋から1時間もかからずに、今朝道を間違えた地点まで下りてきました。

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さらに30分ほど歩いて駐車場に到着。15:20だったので、(あまり歩いた気はしないのですが)6時間近く山に入っていたことになります。

まとめ

山道に入る前から道を間違えるというハプニングがありましたが、おかげでノーマルルートより楽しい山登りになりました。スマホのGPSと紙の地図を読む力があれば、そうそう道に迷って、どうしようもない事態に陥ることはないだろうなと改めて実感しました。

西丹沢は、アクセスが悪いため同じ山系でも丹沢表尾根・鍋割山方面とは比較にならないくらい静かな山歩きを楽しめます。今回、山で会った登山者はわずか1名でした…。特に、菰釣山は、頂上からの富士山が素晴らしいのでオススメです。

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