電動アシスト付き自転車選びのポイント

僕は坂の多いエリアに住んでいるので、保育園の送り迎えなど子どもを乗せる自転車には電動アシストが不可欠です。2年半前に引っ越してきて、まず購入したのが電動アシスト付き自転車でした。その時選んだのがブリジストンのbikke eでしたが、先日、妻が子どもを乗せているときに前輪タイヤがバーストし完全に運転不能になり、引取・修理代等で2万円かかると言われたので思い切って買い換えることにしました。(買い換えたのはヤマハのPas Raffiniです)

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僕らが買ったbikke eがたまたま外れクジだったのか、なんだかんだ2年間で10回くらいは自転車屋さんのお世話になり、予想以上に維持費と手間のかかる買い物になったので、自転車選びのポイントをシェアしたいと思い記事にしてみました。

子どもを乗せる電動アシスト付き自転車選びのポイント

電動アシスト付き自転車を出しているメーカーとしてはブリジストン、ヤマハ、パナソニックの3社にほぼ絞られると思います。この3社で毎年ニューモデルを出していますが、型落ちでもさほど価格が下がらない印象です。自転車屋さんによるとブリジストンとヤマハはバッテリーやパーツなど共通部分が多く、パナソニックが独自路線だそうです。

わが家の経験から自転車選びのポイントをいくつか挙げてみました。

 

近くの自転車屋で買う

自転車(車種)選びとは視点が違うのですが、コレが非常に大事だと思います。子どもを乗せて保育園・幼稚園の送り迎えに使用する場合、ほぼ毎日数キロ乗ることになるでしょう。アシスト付き自転車が必要な環境は坂が多いでしょうからブレーキの使用頻度も高いことが予想されます。そうした使い方をしているとどうなるかというと…ブレーキパッド(シュー)が摩耗して交換が必要になります。

後述しますが、ブリジストンのbikkeで採用されているスマートコントロールブレーキは、少ない力でもしっかり止まる機構なのですが、ブレーキパッドにかかる負荷が高く、普通に使って半年に1回くらいで交換が必要になると自転車屋さんに言われました。わが家の場合は、坂がキツいためかその半分も持たず、3か月も乗ると、ブレーキを目いっぱい引かないとかからなくなりパッド交換をしていました。

自分用のママチャリならブレーキパッドくらいホームセンターで買って交換してもよかったのですが、子どもを乗せて使うものなので安全第一、自転車屋さんに持って行って専用パッドと交換していました。購入した店であれば、故障などの場合、不満も言いやすいですし、いろいろ融通してくれることもあるでしょう。最低半年に一度は自転車屋のお世話になると思って、メンテナンスをしてもらえる近くのお店で購入することが一番です。

サイズ

続いてのポイントは、サイズです。基本的に20インチと26インチから選ぶことになりますが、20インチの方が重心が低く安定感はあります。小柄な女性は20インチが安心でしょう。しかし、タイヤが1回転する間に進む距離が短いので、単純計算して1.2倍くらい多くこがなければなりません。また、ブレーキの摩耗も回転数に比例して早くなります。

一長一短がありますので、試乗してみるのがよいと思います。我が家の場合、最初のBikke eは20インチで、買い替えたPas Raffiniは26インチだったので、乗り換えてしばらくは不安定な感じがしましたが、5~6回乗っていると慣れてほとんど気にならなくなりました。

チャイルドシートの位置

チャイルドシートは、前乗せ型と後乗せ型の2つに分かれます。もちろん、3人乗りですと必然的にその両方になりますが…

どちらにするかは好みの問題というより、安全性の観点から子どもの年齢で自動的に決まってしまうでしょう。子どもが自分でバーを握ったりできず、目の届く範囲にしなければならない場合は前乗せ(~2歳まで)、そうでなければ安定感のある後ろ乗せがよいでしょう。

前乗せの自転車を漕いだことはないので推測ですが、前カゴに10kg弱の荷物を乗せて自転車を漕ぐときのハンドルの重さから察するに、前乗せはかなりハンドルを支える力が必要なのではないかと思います。また、漕ぐ際も、膝が前に来た時にシートに足があたらないよう足を広げる必要があるので窮屈そうな感じがします。ある程度、子どもがしっかりしてきたら後ろ乗せの方が運転は楽でしょう。

わが家の場合は、2歳から乗り始めたので、始めから後ろ乗せ、しかもデフォルトでチャイルドシート付のbikkeにしました。子どもは簡単に自転車で寝落ちするので、後ろ乗せだと首が横に垂れていて心配になります。シートベルトはしっかり締めましょう。

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バッテリー

バッテリーは、一般型(8.7~8.9Ah)と大容量型(12~16Ah)に大別され、一般型の方が車種は多いです。電動アシスト付自転車の価格の半分近くはこのバッテリーにかかっていると言ってもいいくらい高価で、単体で3~5万円くらいします。それで、バッテリーがどれくらい持つかというと…公称は充電800回→5日に1回とすると10年以上持つ計算になりますが、自転車屋さん曰く2~3年とのことでした。もちろん、3年経つと全然使えなくなるというわけではありませんが、スマホのバッテリーと同じでフルチャージしても、乗っているとみるみる残量が減っていき長距離乗るのが不安になったり、アシストのパワーが弱くなったりするので、そろそろ替えないと…と思うようになるでしょう。今回、Bikke eの修理をあきらめ新車にしたのもバッテリーの減り具合が要因の1つでした。

大容量バッテリーだと公称50kmくらい走れるので、長距離乗せて走ることがある場合は一択でしょう。バッテリーの寿命は、充電の回数によるところがあるので、大容量の方が充電頻度を下げることができ、長持ちにもつながります。他の条件に大差がなく、価格も近かったら大容量バッテリーの方がよいのではないでしょうか。

ブレーキ

一般的なブレーキの他に、前日のスマートコントロールブレーキなどいくつかの種類があるようです。bikke eは安定感もあって全体的には悪くない自転車だと思いますが、どうしてもスマートコントロールブレーキのパッド減りの早さには文句を言いたくなります。このブレーキシステムについては、自転車屋さんのブログなどでも悪評が出ているようです。

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買い替えたPas Raffiniは、2ピポッドFブレーキというものですが、新品状態でもキツい下り坂での制動力はやや弱さを感じるものの、4か月経過時点で効きが悪くなった感じはありません。制動力をとるか、メンテの楽さをとるかでしょう。

その他のポイント

後は、タイヤの太さや重量などが選択のポイントになるでしょう。タイヤが太いと安定感はありますが、駐輪場によってはレールに乗らないことがあるかもしれません。bikke eを購入した時は、自転車屋さんから、前輪ハブについている速度センサーをぶつけて壊さないようにと注意されました。

重さもかなり違います。普通の自転車に乗っていて、アシスト付きに替えると、まずその重さに驚きますが、子供乗せタイプだと30kgはあります。そこに15kgの子どもを乗せると45kg。駐輪場のレールに載せるのも一苦労です。小柄な人は、重さも気にするポイントの1つでしょう。

 

まとめ

とにかく、普通の自転車と大きく異なるのが子どもの体重もプラスした際の重量です。物理の公式を持ち出すまでもなく、重量が2倍になれば必要な制動力や各パーツにかかる負荷なども大きくなることは想像がつくでしょう。僕が2年間乗ってみて実感したのは、「自転車屋さんのお世話にならずにはすまない」ということでした。近くに自転車屋さんがあればまずは、どういう自転車がよいのか相談し、お子さんを乗せて試乗して決めるのがベストな選択になると思います。

 

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