Day144 アンジョリ&ブラピ

数日前のニュースで近々パキスタンに(被災者慰問のため)国連親善大使アンジェリーナ・ジョリー(以下アンジョリ)が来るという話を聞いていたので、どっかで一緒にならないかなぁなんて思っていたら、実はもう来ていたのだった[:びっくり:]
朝刊の1面にアンジョリの写真が載っていて、木曜にアライとバラコットを訪問し、昨日はムシャラフさんを訪問、記者会見を行ったという記事だった。ブラッド・ピット(以下ブラピ)も彼女と一緒に来パ、記者会見には現れなかったもののずっと行動を共にしていたということだ。(話題の2人なので)できるだけカメラは避けたかったらしく被災地訪問時の2ショットなどは見当たらなかった。どうせなら大々的に2人でラブラブパキスタン訪問しますよ〜と宣言して大勢のプレスを連れて世界の目をまた被災地にひきつけて欲しかったな(笑)。
実は「トゥームレイダー」も見たことなく、アンジョリの映画ってデンゼル・ワシントンと共演した「ボーン・コレクター」くらいしか記憶がない。新聞にはオスカー女優って書いてあったけど何の作品でオスカー取ったんだっけ?
確か、数年前にタイで虎のタトゥーを入れたとかいう記事を見たことがあって、そのときオリエンタルかぶれの女優なのだろうと思ったことがあった。記者会見では被災地の状況のひどさとすぐ近くまで迫っている冬を前にして早急な支援が必要であること、孤児を養子にとるのはもう少し待ったほうがいいというような話をしていた。
という訳であまりアンジョリには関心がないのだが、ブラピは一目見たかったなぁ。もっとも最近はかつてのワイルドさがなく、あまり輝きを感じないのだが…。「レジェンズ・オブ・フォールズ」が(ストーリーはイマイチだったが)彼らしさがよく出ていた作品だったように思う。時間ができたらMr.&Mrs.Smithでも見てみようかな。

さて、今日の活動は…
いつものように現場へ行って張ったテントの整備や車道を作る作業を行い、ローカルスタッフからバラコットのテント村にいる人に電話させ、13〜14世帯が月曜日にイスラマへ行く準備をしているという回答を受ける。向こうから電話をしてこないところをみるとあまり当てにならないような気もするが…一応そのつもりで準備を進めなければならない[:ノーノー:]
今日はちょっとした問題が発生。タンドール(釜)を作ってからローティーを焼く作業が始まるまでテント村で泊っていた職人がローカルスタッフに対し食事代を要求したり、しょっちゅうハシシを吸っていたりするという報告を受けたのだ[:ムニョムニョ:]
作業が始まるまではテントを貸しているだけで、雇っているというつもりもないし食事代を払う理由もないということを改めてワカールから説明させる。今は雇用していないからハシシを吸うのも勝手だが、テント村がオープンしてからは子供たちもいるので慎むようにとも警告。不服そうではあったが、納得してくれたようだ。しばらく様子を見て、態度が改まらないようだったら別の職人を探さなければならない。
ボーリング作業は今日も遅々として進まない。昨日状況を報告したのでエンジニアがはっぱをかけに来てくれたが、じいちゃんは分かったんだか分かってないんだかという様子だ[:ぶー:]
ローカルと働くのが大変なのは言葉の問題ではなく常識(モノの考え方)が違うことがいちばんの理由だろう。昔、異文化環境でのマネージメントを勉強し、いろんなケーススタディを行ったが、現実ではほとんど役に立たないものだ。機会があったら今もその勉強をしている学生たちに教えてあげよう(笑)。

本日の1曲 The Beatles「We Can Work It Out」

↓アンジョリ来パ関連ニュースをご紹介しておきます。

http://www.unhcr.ch/cgi-bin/texis/vtx/news/opendoc.htm?tbl=NEWS&id=43874d984
Winter death danger looms: Jolie
ISLAMABAD, Nov 25: Hollywood star and United Nations refugee agency goodwill ambassador Angelina Jolie on Friday...

http://www.jang.com.pk/thenews/nov2005-daily/26-11-2005/main/main2.htm

コメント

  1. ナディヤ より:

    現地での活動、本当に本当にお疲れ様です。
    いつも拝見させていただいてます。

    言葉よりも常識の違い。
    これ、もう、本当に納得です。
    先進諸国の方とでももちろん大変だった経験がありますが、パキスタンとなると、日本の常識ほとんど通じないのでは?と思いたくなることもしばしば。
    被災者を実際受け入れると、その方たちからの要求が激しくてトラブルも増えて大変だろうと思いますが、軽く受け流してがんばって下さい。
    言ったもの勝ち、と思っているところがある国民性だと思いますので。
    寒くなってきましたので、ご自愛下さい。

  2. きむかつ より:

    コメントならびにお気遣いありがとうございます。
    旅人としていろんな国でローカルの人たちと接してきましたが、それはあくまで「友達付き合い」。
    今回のテント村設営は「仕事」でしかも自分が指示をする立場なので結果を出さなければならず、ちょっと大変でした。
    始まってみると住民からいろいろ要求が出るであろうことは予想しています。誰もが必要としているリクエストとただのワガママをちゃんと分けて対応しなければいけないなと考えています。
    今後も、この一冬限定被災者キャンプでの活動を通して自分が感じたこと、悩んだこと、うまくいったことなどいろいろ発信していきますので、お楽しみに。