Facebookでシェアされてきた靴が運んできた縁の話を読んで、会社に勤めて20年弱になるにもかかわらず今までまともに革靴を磨いたことがないな、と恥じ入るともに、遅ればせながら定期的に靴磨きをしようと一念発起し、早速必要なモノなどを調べてみました。
3万円以上する靴を大切にする費用対効果の話 – ベンチャー役員三界に家なし
今までの靴磨きは、たまにチューブ式の靴クリームを塗ってボロ布で伸ばすか、景品のスポンジでざっと汚れを落とす程度で、靴紐を外したり、専用の汚れ落としを使ったりしたことはありませんでした。なので、ちゃんとした靴磨きの手順を学ぶところから始める必要があり、まずはGoogle先生に聞いてみます。
参考にしたのは、主に以下のサイトです。
靴磨き(シューシャイン)の方法と鏡面仕上げのコツ | HAYA技
使用する汚れ落としなどに違いはありますが、基本的に以下の流れで行うことは共通しているようです。
- ブラシでほこり落とし
- クリーニング
- クリームを塗る
- ブラッシング
- ポリッシング
そして、最低限必要な道具としては
があります。他にポリッシング用のワックスや小さめのブラシなどもあるとよさそうですが、まずは上記のツールを揃えます。近くのホームセンターに行ってブラシとグローブクロス を買いましたが、紹介されていた(ちょっと高級感のある)瓶入りのシュークリーム がなかったので、少し足を伸ばして東急ハンズでその他のツールを買い揃えました。なお、僕がホームセンターで200円で買ったブラシは磨いているうちにボロボロと毛が落ちたので、あまりケチらないほうがよいでしょう。
さて、道具を揃えたところで靴を引っ張りだしてシューシャイン開始。黒の革靴だけで6足あるので、今日はこれらを磨くことにします。6足あっても実質2足のヘビーローテーションで回していて、残り4足はめったに履いていません。固い靴は、くるぶし辺りに当たって皮がむけてしまうことが多く、ついつい避けてしまうのです。
ブラシでほこり落とし
その前に、靴紐を外します。正直なところ、靴は履きつぶしていたのでこんな作業したことないです。複数の靴がある場合、靴に対応した紐を忘れないよう注意しましょう。それから、シューキーパーを入れてブラッシングします。このときは、柔らかい馬毛のブラシを使うのが原則のようです。
汚れ落とし
汚れ落としに使われるのは、ステインリムーバー、レザーローション、サドルソープ 、汚れ落としクリームなどいろいろあるようです。液体を塗るのになんとなく不安があったので、Kiwiの中性靴クリーナー にしました。Kiwiは登山靴の手入れでミンクオイルやウォータープルーフを使っていたので馴染みのあるブランドなのです。子どもの使いふるしガーゼに少量をつけて指に巻きつけてゴシゴシ汚れを落とします。残ったクリームが落ちるためかかなり布が黒くなりました。
靴クリームを塗る
靴クリームは乳化性と油性に大別され、革に必要な水分と栄養分を与える目的では乳化性クリームを使用するのが正解です。油性はクリームというより、次のポリッシングで使用するワックスと考えておくのがよいみたいです。黒のクリームを塗りこみます。僕は、自分の指で塗りこんでいきました。乳化性クリームはしっとり革に染みこんでいくような感触です。あまりベタッとつけるとシミになることがあるようなので、ちょっと面倒ですが少しずつとって伸ばすのがよいでしょう。
靴クリームには、似て非なる二種類が存在します | 紳士靴お手入れのツボ – BOQ
ブラッシング
固めのブラシでクリームを伸ばしながらブラッシングします。ココがいちばん靴磨きっぽいところで、靴がきれいに輝いてくるのがうれしい作業です。参考にしたサイトでは、このあと最低1時間は放置してクリームが革に染みこむのを待つそうですが、玄関に靴を6足並べっ放しにはできないのでポリッシュに移ります。
ポリッシング
グローブクロスでひたすら磨きます。確かに磨けば磨くほど光沢が増していきます。クロスの代わりにストッキングで磨くのがよいと書いてあるサイトが多いです。ピカピカに仕上げたい場合は、シューポリッシュ を使用しますが、ポリッシュは油性のワックスなので革に負担がかかるらしく、つま先など固い部分だけ使うのがよいそうです。
さらにピッカピカを目指すなら、鏡面磨き(ハイシャイン)にします。ハイシャインベース で薄く1~2回磨いた後、ハイシャインコート でさらに磨きます。ハイシャインコートは固い皮膜を作るので、つま先とかかと周辺のみに使います。革が曲がる部分などに使うと、コーティングがひび割れを起こすのだそう。
ポリッシュの際は、霧吹きを使ったり、息を吹きかけたりといろいろ達人オススメの方法はありますが、つまるところ湿度が必要なようで、湿度があると輝きが違うらしいです。
今回は、あまりピカピカな仕上げを目指すつもりがなかったので、シューポリッシュを使っての仕上げはせず、クロスで磨き上げました。本当に新品同様と言ってもいいくらい靴に輝きが戻り、充実感たっぷりの靴磨きになりました。
まとめ
靴磨きというと地味で退屈な作業の代名詞のように思っていました。ボリビアのラパスで見た靴磨きたちは皆ザ・デストロイヤーのような目出し帽をかぶっていたので、なんでマスクマンなんだ?と尋ねると、恥ずかしい職業だから顔を隠しているという答えが返ってきたこともありました。
しかし、いざ自分がやってみるとみるみる靴がきれいになっていくのがうれしく、6足磨いてもそれほど退屈を感じることはありませんでした。革靴はビジネスマンの必須アイテムであり、冒頭に紹介した記事のように、足元を見てその人を評価する方は少なからずいるようです。靴をラッキーアイテムと思って、靴磨きを習慣にしてはどうでしょうか。何より靴への愛着が増すでしょう。
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