2009年に購入したAcerのデスクトップ機M7720を未だにメインのWinとして使っていたのですが、Windows10へのアップグレードに失敗したことから、思い切ってCPU,マザーボード(M/B)を交換してほぼ新品PCにすることにしました。20年前はPCを普通に自作していたのですが、もう長らくPCパーツについてほとんど関心もない生活を送っていたので、CPUやチップセットの現状について一通り情報を集めてキャッチアップするところから始めました。その結果、今年に入ってintelが第5世代、第6世代Core-iシリーズを出していること、ゲーム用途でなければグラフィックボードは不要であること、汎用性の高いM/BはHaswell ソケット(LGA1150)であること、その場合、今のM7720に使っているDDR3 PC3-10600のRAMは転用できることなどが分かりました。
ということは、最低限換えなければならないのはCPUとM/Bということになります。近くのドスパラ横浜店に行って、現在の主な用途などを説明してやオススメのM/Bなどを教えてもらい、あとはウェブサイトや書籍などを見て、以下のパーツで構成してみることにしました。いろいろなサイトを参考にしましたが、価格.comの口コミがいちばん役に立ったように思います。
・CPU intel Corei5 4690S
・M/B ASUS H97M-PLUS
・電源 玄人志向 KRPW-L5-400W/80+
M7720はRADEON HD 4870というゲーム用のグラボを積んでいて、音はうるさいし、夏場は室温が2~3度上がるくらいの放熱をしていたので、新PCは省エネ、静音志向にしてみました。そのため、電源は流用せず、新たに80+基準の消費電力低めのものを購入することに決めました。
替えるか流用するか悩んだのはケースですが、M7720のケースはなかなかスタイリッシュでHDDの交換が簡単にできることもあって流用することにしました。しかし、いざ作りなおしてみると、メーカー仕様の配線などがあって、自作向けのPCケースを購入したほうが作業は楽だったと思います。
さて、上記のパーツをドスパラ横浜店やヨドバシカメラで購入し、早速カバーを開けて作業に入ります。M/BはとCPUは替えるので、RAMを抜いてしまえばあまり気をつかうことはありません。もともと付いていたcorei7-920のCPUファンとRADEONのでかさが目立ちます。ここで誤算だったのが、後付けしていたサウンドカードがPCI-Express仕様で、新しいM/Bに付けられないことでした。僕は、光出力(S/PDIF)でONKYOのアンプ付サブウーファー(DHT-9)を使っていたので、PCI仕様のS/PDIF出力のあるサウンドカードを新たに購入することにしました。ここは価格優先でASUSのXONAR DGに決定。
まず、RAMを抜いた後、M/B、電源を外します。電源を外す際には、複数あるSSD,HDD,ブルーレイ&DVDなど、かなり数があったので少々気をつかいました。
続いては、新CPUを新M/Bに装着、メモリを挿しておきます。それから新電源をケースに装着します。ドライブベイが1つ空いていたので、どこかのPCから外して余っていた500GBのHDDを載せ、SATAケーブルを挿しておきます。そして、新M/Bをビス止めし、各ディスクユニットをSATAケーブルで接続、続いて電源ケーブルををつないでいくと、追加したHDDの分SATA電源が不足してしまい、急遽ドスパラ横浜店へ行ってIDE4ピンケーブルからSATAへの変換ユニットを購入しなければなりませんでした。
一通りの接続を終え、ドキドキの電源ON…しかし、反応なし。フロントパネルのコネクター形状がM/Bに合わず放っておいたのをよく見るとPower_SW(電源スイッチ)があって、それをM/Bに挿すと無事にBIOS起動。なんて静かなんだろう。
さて、この後は、Windows8.1から10にアップグレードするため、旧CPU&M/BでUSBメモリに落としておいたWindows10のインストールファイルを実行します。しかし、クリーンインストールを選択すると、いきなり「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクにはMBRパーティションがあります。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。」とのメッセージが出てインストールが選択できません。
早速「MBR インストール」でググってみると、コマンドプロンプトから”diskpart”→cleanを実行すればよいらしい。結果OKでインストールに進みます。これによって、当該ディスクはフォーマットがされてしまうようで、後々windows10のライセンスが認証されないという問題を引き起こしてしまうのですが、この時点では他に選択肢がありませんでしたし、もともとこの機会にOSはクリーンインストールするつもりだったので当然のように先へ進みました。
何度かの再起動を経てWindows10を搭載した中身刷新のPCが起動しました。M/B付属のCDでドライバセットアップするとデバイスも特に問題なく起動しました。ほとんど素のCドライブということもあって動作はとにかくキビキビして気持ちいいです。Windows10、OSだけの使用領域は20GB以下で256GBのSSDがスカスカという嬉しい誤算でした。
CrystalDiskでベンチマークをとってみると、SSDは換えていないのにこんなに数値が向上しました。M/BがSSDの性能を引き出せるようになったことが大きいのではないかと思います。まずは大成功の新PC化でした。
前回SSD換装時とそれ以前の数値はコチラ。
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