【ファーウェイ Huawei】P8 liteを評価してみます

8月19日にファーウェイジャパンのイベントに参加し、モニター用にいただいたP8 liteを3週間ほど使用した印象などを書いてみます。なお、僕のモバイル環境はiPhone5sをauの契約で持っているだけなので、P8 liteは自宅でのWi-Fi接続と通勤中にiPhoneからテザリングする程度でメイン端末としては使用していません。また、比較対象としては、iPhone5sと初代Nexus7と、やや古いものになります。

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デザイン

iPhone6的という言い方がどうなのかとは思いますが、価格に比して高級感を感じるデザインと言えるのではないでしょうか。背面はプラスチック製のようです。ベゼル部分が少ないので画面サイズの割には持ちやすいです。それでも、iPhone5sを通常使用している僕には、電車の吊革につかまりながら操作する時などは落っことさないか不安で、早速ケースを購入しました。これでさらに巨大化してしまうのですが、裸族状態で落下させてガラスを割るよりはいいでしょうかなと思って使っています。

公式サイトで裏表、横上からなど様々な角度で見たP8 liteを見ることができますよ。

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5インチディスプレイ

4インチのiPhone5sと比べると、まずサイズの違いに圧倒されます。ディスプレイの解像度は294ppiと326ppiのiPhone5sにやや劣ります。Googleフォトに保存した画像をほぼ同じサイズで表示させると、少しiPhoneの方が繊細な印象を受けました。また、画面が全体的に暗く、同じレベルの明るさに合わせてみると、iPhoneの明るさ半分レベル設定のところ、P8 liteでは明るさMAXにしなければなりませんでした。

とはいえ、十分に美しく、変な色味がついているようなことはありません。大きなディスプレイの恩恵をいちばん感じたのが、電子書籍を読むときです。表示される範囲が断然大きいので、チョコチョコとページめくりをする必要がなく、これならkindleを持たなくてもいいかな~と思いました。下のスクリーンショットは、文字サイズをほぼ同じにした場合の左iPhone5s、右P8 liteです。

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サイズをiPhone5s、Nexus7と比較してみるとこんな感じです。ディスプレイ以外のベゼル部分を極力削っているため、そこまで大きくはないのですが、やはり片手で操作するのは困難なレベルと言わざるを得ないサイズです。

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操作性

OSはAndroid 5.0(Lolipop)搭載。全体的にキビキビサクサク動いてくれ、不満は全く感じません。あまりアプリでHuaweiの特色を出そうという意図はないようで、デフォルトのホーム画面は、お馴染みのGoogleアプリが並んでいる感じでした。逆に、Talkband用のアプリHuawei Wearがデフォルトでインストールされていないのは不親切に感じます。

端末自体が大きく、片手で操作ができないという短所を補うために考えだされたのが”ワンハンドUI”というもので、ディスプレイ下部をスワイプすると、画面が2/3くらいに縮小され、右下(反対にスワイプすると左下)に表示され、4インチレベルに近づくという機能です。考えたなぁ~という感じですが、実際に操作してみるとiPhone5sとはリーチが違います。というのは、しっかりホールドするために指をかけなければならない部分は変わらないので、親指が届く範囲が少し近づく程度の差にしか感じられないのが残念です。

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気に入っている機能が”モーションコントロール”の「描画」というもので、ロック画面であらかじめ用意されたc,e,m,wの4文字のどれかを描画すると、それぞれの文字に対応したアプリが開きます。デフォルトでは、カメラ、ブラウザ、ミュージック、天気が登録されていますが、任意のアプリに変更が可能です。↓は、cを書いてみたところです。この後、カメラアプリが立ち上がります。ただし、(当然ですが)パスワードロックをかけていると一発でアプリ起動にはなりません。

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カメラ

P8 liteのカメラはメインが1300万画素、自撮り用インカメラが500万画素と十分な画素数を持っており、画質は上々です。ソフト面でも「ビューティーモード」「パーフェクトセルフィー」というユニークな機能があります。いずれも、ポートレート写真に自動修正をかけてキレイに仕上げてくれるものですが、ビューティー度を高くすると明らかに修正が分かってしまう不自然な写真になってしまうので要注意です。女性向けの機能なので、仕上がりとしては、やや美白になって、肌が滑らかに見えるようにソフトフォーカスをかけた感じです。自撮りでサンプルを載せようかと思ったのですが、汚いのでやめました…お察しください。

パーフェクトセルフィー」は、顔認識によって、何人かと一緒に撮った写真の中で自分だけに事前設定しておいたビューティー補正がかかるというものです。これもやり過ぎに注意したほうがよいでしょう。フロントのインカメラはかなり広角の22mm(iPhone5s、6は31mm)で、3人くらいまでは手を伸ばせば一緒に撮れるので、「自撮りに適したスマホ」といえます。

また、「ウルトラスナップショット」をONにしておけば、ロック状態からでもボリュームダウンボタンを2度押しすることでシャッターを切ることができます。何度か試したところ、2秒くらいでシャッターが切れました。しかし、どのように写っているかを確認できない状態でシャッターを切ることになるのでなかなか思い通りの写真を撮るのは難しいですね。

<Huawei P8 lite 公式ムービー>

 

その他

バッテリーは2200mAhと特筆すべきものではありませんが、新しいということもあって減りが早いという印象はありません。普通に使えば2日に1回のチャージでよさそうです。

ストレージは16GBで、microSDを刺すことでプラス32GBが可能です。(64GBではダメなんでしょうか?せっかくなら対応してほしいところです。)

サウンドは、先日のブロガーイベントではほとんどスルーされていたのであまり期待していなかったのですが、意外とよいです。スピーカーにアコースティックチャンバー構造というのが採用されているそうで、なかなか深い音が出ます。

 

全体的な印象

P8 liteは現在28,000円前後で購入できます。3万円を切る価格を考えると性能としては申し分ないスマホで、コスパを重視する方にはオススメの1台です。デザインやカメラアプリ、ワンハンドUIなど、特に大画面でのSIMフリースマホを使ってみたいとお考えの女性には魅力的なのではないかと思います。ただ、「P8 liteならでは…」というものがあまり感じられないのでバランス・平均点を重視する方向けで、個性的なスマホを求める方には面白みが感じられないかもしれません。

あとは、ブランドやサイズといった機能以前のレベルでこのスマホの好き嫌いが決まるのでしょう。僕自身は、普段使いの端末としては大きいなぁという印象が抜けません。このサイズだとジョギング時のミュージックプレイヤーとしても厳しいし、カメラの性能がよくても、サッと取り出して撮影するのが面倒になってしまいます。だからiPhoneも6、6sにも全く惹かれないのですが…そろそろiPhone5sを購入して2年になるので、そのまま更新するかP8 liteにMNPにするか悩ましいところです。

 

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