旧全日空ホテルの多くが、2017年までにIHGグループの「インターコンチネンタルホテル」「ANAクラウンプラザホテル」「ホリデイ・イン」にリブランドにされました。今まであまり宿泊する機会がなかったのですが、最近、出張の時利用したところホテルのクオリティに対して非常にオトクな価格で宿泊できるなぁと驚きました。
5月はANAクラウンプラザホテル名古屋で7,000円台、今回(6月)は、ANAクラウンプラザホテル京都に朝食付8,000円台で宿泊することができました。しかも、IHGのRewards Club会員になっていると、最低価格保証があるので様々なウェブサイトを比較する必要がない上、約1割分がポイントに加算されます。今回の京都宿泊では、部屋もアップグレードしてデラックスツインルームにしてもらうことができました。
※無料アップグレードは約束された特典ではありませんが、一般のゲストよりは優遇されているように思います
ビジネスホテル並みの料金でハイクラスの部屋に泊まれるので、京都での宿泊先の候補にしてみてはいかがでしょうか。
パブリックスペース
さすが京都という感じで、フロントはじめ、ゲストリレーションズの女性の多くが和服姿で迎えてくれます。京都でも最近行ったホテルオークラ、東急ホテルでは、和服の方は少なかったので、ここは特別感を感じさせてくれます。ロビー周りは、あまりゴージャス感はありませんが、和テイストの落ち着いた雰囲気でした。
廊下やエレベーター周りも、一流ホテルらしさを感じさせます。エレベーターのボタン脇にはバラの生花が挿してあり、カーペットのローズレッドによく合っています。
ユニークなのが、エレベーターホールにあるセンサー式のアロマディフューザー。人が通るとアロマの香りが漂ってきます。香りを演出するホテルは多いですが、センサー式は初めて見ました。
室内
前述のとおり、6階のデラックスツインルームにアップグレードしてもらいました。さすが30㎡の広々としたお部屋で、バスルームも洗面、トイレ、浴槽が横並びになる作りになっていてかなり余裕があります。加湿・空気清浄機に加え、ズボンプレッサー、靴乾燥機が用意されているのがビジネスマンにはありがたいです。
クラウンプラザホテルでは、「Sleep Advantage」と呼ばれる快眠プログラムが提供されており、安眠へのこだわりがホテルのウリの一つになっているようです。枕が多数用意されている他、お好みでアロマやアイウェアーなどのアメニティも使えます。出張や旅行先で枕が変わると眠れないタイプの方にはありがたいですね。(僕自身はどこでも眠れるので、特別な枕をお願いすることはありませんでしたが…)
アメニティも十分、ソーイングキットが常設なのは地味に嬉しいサービスです。
これが、テーブルに用意されていた「Sleep Advantage」のセット。入浴剤やアイウェア、ミントティーなどがあります。
朝食
朝食は、和食の「雲海」とビュッフェの「Cozy」から選べます。僕は、朝ガッツリ派なのでビュッフェを選択しました。
品数も質も申し分なく、美味しくいただきました。ホテルビュッフェ定番のシェフによるできたてオムレツサービスもあります。エッグベネディクトもオーダーが可能で、これは少し時間がかかるので、でき次第サービスの方がテーブルまで届けてくれます。
たまたまかもしれませんが、オムレツを作ってくれたのはとても目配りのできるシェフで、オムレツを頼むゲストが途切れると料理のテーブルをチェックしに回り、ゲストがこぼしたところを拭き取ったりしていました。
嬉しいのが、コーヒーを保温ポットに入れて出してくれること。ラテ派の方にはどうでもよいかもしれませんが、朝はコーヒーがぶ飲みという僕のようなタイプにはありがたいサービスです。
アクセスなど
ホテルは京都市営地下鉄「二条城前」近くにあります。なぜかホテルの敷地前の道路に面しているところに民家が建っていたり、客室最上階が7Fであまり高い建物でないなどホテルとしての存在感はちょっと微妙なところがあります。
ありがたいのは、京都駅からの送迎バスです。八条口を出て左側のホテルシャトルバスゾーンからブランドカラーの無料送迎バスが出るので、八条口のイオンモールで買物をしてホテルに行くのも便利です。
ここがスゴイ
僕がこのホテルで感動したのは朝食ビュッフェ会場に用意されている「生搾りオレンジジュース」機です。一流ホテルのラウンジでオレンジジュースを頼むと生搾りを出してくれることが多いです(1,200〜1,500円くらいしますけど…)が、これで作っているのですね。
オレンジ2個を入れてボタンを押すと、その場でスクイーズされてフレッシュなオレンジジュースのできあがりです。以前、シシリアのパレルモで数泊したゲストハウスで朝食時に出される生搾りオレンジジュースが本当に美味しくて、こんなホテルやゲストハウスが日本にもないかなぁと思っていたところ、ついに出会うことができました。
もっと多くのホテルで導入してほしいマシンです。このオレンジジュースが飲み放題なら朝食でプラス2,000円くらい喜んで払います。また、ご存知の方は、ここのホテルビュッフェで飲めますよという情報をお知らせいただけると嬉しいです。
まとめ
ご承知のとおり京都はシーズンによって観光客の数に差が多いので、ホテルのレート変動も大きく、閑散期になる冬はハイクラスのホテルでも1万円以下で宿泊できるところが多いように思います。
とはいえ、数ある京都のホテルでも6月に朝食付8,000円台で泊まれるこのANAクラウンプラザ京都はコスパ最強クラスと言って間違いないでしょう。ぜひ、IHG Rewards Clubに入って宿泊してみてはいかがでしょうか?
なお、IHG Rewards Clubではよくキャンペーンを行っているので、うまくはまれば3泊で10,000ポイント以上獲得できます。ただし、ポイントの価値は、1ポイント=1円ではないので要注意です。東京や横浜のインターコンチネンタルホテルの無料宿泊には50,000ポイントが必要なので、ざっと1ポイント=0.5円と考えるとよいでしょう。エアラインのマイル交換もできますが、だいたい10,000ポイントで2000マイルというレートになっています。
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