「もう一度読む」なら教科書?

書店で、山川出版社の「もういちど読む日本史」「もう一度読む世界史」が平積みになっているのをよく見かける。昨年9月の出版だが、マスコミでも話題になり、今でもかなり売れているようだ。
確かに、売れるのも分かる。受験のときに”歴史への関心”と全く関係ない次元でひたすら暗記に励んでいた頃から時が過ぎ、中身をほとんど忘れ、教科書レベルの歴史を改めて学んでおこうというウォンツにぴったりハマったのだろう。

そういう自分もその一人で、買ってみようかな、と手にとってレジへ向かおうと思ったとき、ひらめいたのが、

本物(?)の教科書とどう違うの?

ということ。
対比のため、山川の「詳説日本史B」を20年ぶりに書店で探してみてみると、なんとオールカラーに進化していた。そして価格は795円。
で、「もういちど読む」は、ほぼ一色刷りで、ページ数も教科書より少ない上、図や写真が少ない印象(定価1575円)。しかし、(日本史だけの比較だが)近現代史についての記述に限って言えば「もういちど読む」のほうがボリュームが多いみたいだ。

価格に関しては、確実な販売が期待できる教科書とどれだけ売れるか分からない一般書籍では設定が違うのだろうが、お得感という意味では教科書のほうがダンゼンでしょう。難点は教科書が一般書店では扱っていないことか。
しかし、山川出版社のウェブサイトから注文できるし、ここには常備店の一覧も載っている。また、小川書店でも各種教科書の通販を行っているようなので必要な方は覗いてみてはいかがでしょうか?

本日の1曲 Bank Band「奏愛」





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