東京ライフハック研究会 vol.8に参加してLifehackについて考えなおす

考えがまとまらず、開催から一週間経ってしまいましたが、2月19日に行われた「東京ライフハック研究会 vol.8」に参加してきました。前回に引き続き2回目の参加で、講演も懇親会も非常に充実した時間となりましたが、特にLifehacking.jpの堀・E・正岳(@mehori)さんのお話がディープインパクトだったのでこのパートに絞って自分メモ的に書き綴っておきたいと思います。

仕事術としてのLifehackの罠

堀さんのお話を伺うのは3度目ですが、終わるといつも宿題を出された気分になります(笑)。今回も、冒頭から「ライフハックやめます」と衝撃的に切りだされたのですが、これは確か2~3年くらい前にLifehacking.jpでも宣言されていて、そのあたりから堀さんのポストの性質も大きく変わっていたのであまり驚きではありませんでした。


photo credit: Kaptain Kobold via photopincc

ここで堀さんが定義される「ライフハック」とは、日本で「仕事術」と言われるものです。つまり、仕事の効率を上げるために使われるテクニックということですが、それを一生懸命習得したところで「より効率的で交換可能な歯車」になるだけではないのか、それこそが「仕事術の罠」ではないのかという問いかけです。

「努力と成功の向こう側に幸せを置いていてはいつまでたっても、(一つの成功を収めても、また別の目標としての成功が現れる繰り返しになり)幸せに辿りつけない」。
これがいい例えなのか分かりませんが、繰り返し目の前に現れるステージをひたすらクリアしていくスーパーマリオのような人生において、ライフハック=仕事術とは攻略本みたいなもので、裏技を覚えるよりも早くステージを突破していく事自体の意味を考え直す必要があると私は解釈しました。

幸せに対するアプローチを変える

(まだ見ていないのですが)Shawn Achorという方が「Happpiness Advantage」
→自分を平均から非同期して「私」を取り戻す、という概念を主張されているそうです。つまり、集団の1つとしての自分でない、特別な、欠かせない「私」になることが生産性向上のラットレースから脱出する方法といえるでしょうか。




では、どうすれば欠かせない=Indispensableな人物になれるのか?
そこで、紹介されたのがSeth GodinのLinchpin: Are You Indispensable? How to Drive Your Career and Create a Remarkable Future
という1冊。(これまた読んでないのですが)この本では「Gift」を与えることが、Indispensableになる方法と説かれているようです。

Giftを与えても自分にデメリットはありません(せいぜい無視される程度)。だったらGiftを与えよう、与え続けよう。与え続ければ、突出して「変な人」になる。そうなれば、Indispensableな私の完成というわけです。

photo credit: Kalexanderson via photopin cc

そうはいっても、自分には人に与えられるようなGiftはない、と思うのが普通の人でしょう。しかし、堀さん曰く、Giftは特別なものでなくてもよいんだそうです。例えば、いつも笑顔の守衛さん。3人の守衛さんがいて、1人がいつも笑顔で迎えてくれていたら、最後に残るのはその人でしょう。
まあ、それはそうなんでしょうが、SECOMを入れるから守衛さんは全員解雇という可能性もあるので、やっぱり誰にでもできるGiftでないほうが強いと言えるでしょう。

ネットが産み出した新しい世界は、ピラミッド型の構造ではなく、クラスタの重なりで構成されている。だから、届けたいクラスタを見つけ、そこに向けて自分の「好き」をGiftとして発信し続ければ勝者になれる、というのがまとめでした。

お話を伺ってから1週間…自分が与え続けられるGiftは何か?考え続けていますが、まだ見つかりません。




本日の1曲 Aerosmith「Amazing」

コメント

  1. Joe より:

    なかなか良さそうな会やね。もし、次回参加されるようだったら誘ってください。
    仕事の状況によって、確実に参加できるかどうかわかんないけど。参加できる希望をもっておきたいところ。よろしくです。

  2. Kimkatsu より:

    了解。ぜひご一緒しましょう。