JAL見学会レポート(その3)コクピット体験!

JAL

今回の見学会の目玉の1つが「JAL SKY SUITE767」の機体見学だったのですが、用意されていたB767-300ER機が当日朝になって代替機として使用されてしまうという事態が発生しました。

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イベント開始時点では機体見学はできないかもしれない、と言われていましたが、Web販売部の方々がギリギリまで見学できる機体の調整をしてくださった結果、整備中の(Sky Suite仕様でない)B767-300の見学ができることになりました。さらに、「旧機体になってしまったので普段の見学では見られないところを見せましょう」といつものJALサービス精神を発揮してくださり、なんとコクピットに入ることが許されました!

羽田国際線ターミナルからJALメンテナンスセンター2(M2)にバスで移動し、B767 SKY SUITEの客室改修について、商品サービス部、技術部の方よりパワーポイントで説明していただきました。このレクチャーは、本来の機体見学ができれば予定されていなかったもので、当日の午前中、見学予定だった機体が用意できないことが分かってから急遽このイベント参加者のために作ってくださったものだそうです。

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スライドの内容は社外秘も含まれているのでお見せできませんが、ビジネスクラスシート「SKY SUITE II」を中心とした構成でした。B767にフルフラットのシートを入れることができる会社は世界に数社しかなく、今回はイギリスのゾディアック社(旧Contour社)のシートを採用しています。ANAでビジネスクラスのシート配置を2-2-2としていることを念頭にさらに快適な空間を提供するために、数を削って1-2-1としたそうです。モニター画面のサイズも9→15インチと大幅にアップしています。

シートの開発には通常1~2年かかるそうで、今回の客室改修も例外ではなく最初のデザイン提案から取付まで1年半を要しています。流れとしては、デザイン提案→決定→モックアップ製作→試作品→修正→完成品納品となります。取付作業は中国で行われています。その後アメリカ連邦航空局の検査、承認を経て2013年11月30日にソウル線、バンクーバー線で就航しました。

プレゼンが終了し、ハンガー(格納庫)へ移動します。ハンガーへ入ってビックリ。なんと、政府専用機のB747が整備されていました。マニアの方々の視線はそちらへ釘付け。やっぱりジャンボはいいなぁといった声が聞こえてきます。残念ながら政府専用機の撮影は一切不可。政府専用機は東京オリンピック前の2019年には新たにB777が導入され、管理もANAに移ることが決定していますので、このジャンボを見ることができるのもあと4年です。機体は特別な整備チームの手によってピカピカにメンテされていました。

さて、僕たち参加者は、コクピット&カーゴルーム見学のため、隣で整備中のB767-300に入ります。エコノミークラスは大がかりな整備中のため、クラスJシートに入ります。コクピットへ案内されるまで、SKY WI-FIや日本のエアラインと外国エアラインの客室設計の違いなどのお話を伺いました。余談として、SKY SUITEで採用している革張りシートは動物愛護の観点から問題ではないかといった意見があったことについて、”全て食用牛の皮革を使用しており、エコノミークラスのシートは面積の少ない革をつぎ合せることでコストも減らしている”といった説明もありました。

なお、3月1日までJALマイレージバンク会員限定で国内線WI=FI無料お試しプレゼントキャンペーンが行われています。抽選で50,000名とかなりの太っ腹キャンペーンなので9月までに国内線を利用しそうな方はぜひ応募してSKY WI-FIを体験してみてはいかがでしょうか。

JAL日本航空 JMB入会

さて、いよいよコクピットに案内される順番が回ってきました。2名1組で入り、キャプテン、コーパイ席に座ります。僕は先に入ったので右側のコーパイ席になりました。計器類が並ぶコクピット。写真やシミュレーターでは馴染みのある絵なのですが、本物の座席に着くとやはり圧倒されます。

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シートは、最初、座りやすいように外側に開いているのですが、座ってからボタンを押すと電動で操縦桿の前に来るよう内側へ動きます。

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整備士さんの説明によると、最新鋭機はデジタル化が進みボタンが減ってモニタが大型化しているそうです。B787では、目線上に情報を映し出すHead-Up Displayも採用されていますね。

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つかの間の操縦士気分を堪能し、いったん機体から降りて整備士さんのお話を伺いました。驚いたのは、整備士とコクピットの通信やマニュアルなどがほとんど英語であるということ。管制官とコクピットが英語でコミュニケーションしているのはよく聞く話ですが、日本のエアラインで、整備士にそれだけの英語力が求められるとは知りませんでした。

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整備に使う道具を見せていただきました。でっかいスパナもあります。

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777ほどではありませんが、間近でみるエンジンはやっぱり大きいです。

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これも通常の機体見学では見られないカーゴルームにも入れていただきました。

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床面にはボールベアリングやローラーがたくさんあって、油断するとコケます。

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カーゴルームは客室とは完全に分かれており、万が一カーゴルームで火災が発生した際のためにスプリンクラーがあるのはもちろん、完全密閉にすることで酸素がなくなったら自然と火が消えるように設計されています。

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マットのような仕切りの向こう側はペットが入るスペース。もちろん暖房が入るのでそれほど寒くはならないそうです。

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整備場の風景です。

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以上で整備場での機体見学も終了し、M2ビルに戻って閉会となりました。そして、恒例の豪華お土産のご紹介です。

  • 航路図で作られたブックカバー2つ
  • TUMIとのコラボの赤いアメニティバッグ
  • ファーストクラスで使用されるロックグラスペア(底にJAPAN AIRLINESの刻印つき)
  • SKY WI-FI 無料クーポンコード
  • ボタンを押すと飛行機の映像が投影されるボールペン
  • JALストラップ

いつもありがとうございます。

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空港までのバスではJALスタッフ全員が並んでお見送りをしてくださいました。今回も最高の空港&機体体験をさせていただきました。ありがとうございます。

このブログに掲載されている写真は、日本航空株式会社の許可を得ています。



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