Day331 雨季らしい…

昨夜は何ヶ所か蚊に刺されたため夜中に目覚め、虫除けを塗ってからまた眠った。スリランカではこの時期デング熱が発生すると聞いたので要注意だ。朝は7時半頃目覚めるが、昨日に引き続き雨[:雨:]。2日雨が続くということは雨季なのだろう。その辺りの予備知識は全くなかった。雨なのにあわてて出かけても仕方がないのでまずはチャイを沸かして飲む。
雨は全くやむ様子もないので9時頃街へ出かける。日本を出て10ヶ月を経過しているが、まともに雨に降られた日は本当に少なく、傘を買ったほうがいいかなぁなんて考えたこともなかった。しかし、今日は陽水の「傘がない」の歌詞が思わず口をついて出てしまった。

(以下、替え歌)
コロンボは内戦の懸念が高まっている。
こないだネットで見たニュースに書いてあった。

だけども問題は今日の雨、傘がない。
行かなくちゃ、街を見に行かなくちゃ…

上に書いたとおり、4月下旬の「タミル・タイガー」による自爆テロ事件以来、スリランカは再び内戦の懸念が高まっているらしいが、コロンボの庶民の動きにはあまり緊張感は感じられない。首相官邸、WTCなど要所要所では武装兵士が警備にあたっており、場合によっては通行禁止や反対側の歩道を使うよう指示されることがある。が、それでもスリナガルに比べれば緊張度1/10くらいという感じで、問題としては雨のほうがよほど大きい(笑)。

さて、まずバンコクへの出発便の日程変更をしにスリランカン・エアラインのオフィスへ向かう。6月11日に出る予定だったのだが、その日はポヤDayという満月の日で祝日となっており、お寺ではセレモニーが行われたりするようなのでせっかくだからそれを体験してから出国することにしたいのだ。オフィスはワールドトレードセンターというモダンなツインタワー(いかにもテロの標的となりそうな雰囲気がプンプンしている…)にあり、近辺もかなり厳重な警戒態勢が布かれており、入口では手荷物もチェックされた。
幸いディスカウントチケットにも関わらず無料で日程変更ができた。ただ、出発時刻が早朝になってしまったので空港までの足に頭を悩ませることになった。続いてペター地区を歩きながら商店を冷やかす。もっといろんな物売りなどが声をかけてきてうざったいかと思っていたがさほどでもなかった。町の雰囲気としてはインドよりも東南アジア、インドネシアあたりに近いような感じがする。スリランカ人は思った以上に色が黒く、肌の色は褐色というより黒色だ。インド人とはまたちょっと違った顔つきで、髪の毛が天然パーマだったらアフリカ人と見間違うところだ(笑)。歩いていてあまり若い女性は見かけないのだが、あまりボニータはいなさそう。よく言えば「細面」、悪く言えば「馬面」という感じの女性が多いかなぁ。やはり物価は安く、Tシャツは新品で150Rsくらいからある。
食器、金物屋エリアがあったのでインドで買い損ねた「鍋つかみ」を探すが、10軒以上あたっても見つからなかった。食文化はインドとほぼ同じかと思っていたが隣国でもないものはないのだなぁと実感。それから食事をしようと食堂をあたるが、英語があまり通じなかったり、ぼられているような気がしたりで5軒くらいパスして、結局昨日の店に入って魚カレー+2品を食べる(60Rs)。最初に良心的な店を見つけられたのはすごくラッキーだった。僕は1軒いい店を見つけるとたいていそこで済ませてしまうタイプなのでコロンボに長居をしていたらたぶん1日1回はここで食べていただろう。インド、パキスタンでは見かけない食べ物もあるのでそのうちトライしてみるとしよう。
食後、フォート駅の裏を回ってゴール通沿いにあるツーリストインフォを目指す。この街の道路は全く碁盤目状にはなっておらず、カーブが多いので方向感覚を保ちづらい。だいぶ大回りをしてベイラ湖を回ってゴール通に出た。そこから再び北上して2時過ぎにようやく到着。ここで無料の地図とホテルリストなどを入手。文化三角地帯の共通チケットは現在40US$になっているという。高い![:ぶー:]
アンコールワットにしてもそうだが、UNESCOが修復作業をするのは必要なことだと思うがその費用をビジター負担にされるのは痛い。もう少し現地の物価などを考慮して金額設定をしてほしいものだ。ここで必要な情報を入手してから国立博物館へ急ぐ。途上国で遺跡中心の旅行をする場合、首都にある博物館を見ておくのはなかなか役に立つものだ。5時閉館のはずなので早足で向かうが、着いてみると

入館料:外国人500Rs

何だそれ〜、この国も外国人料金取るのか…知らなかった。550円って、日本の博物館じゃないんだから…いくらなんでも高すぎでしょう。僕は(よほどのA級遺跡でもない限り)宿代以上の入場料を払わない主義なので入らず[:モゴモゴ:]
コロンボ滞在の第一目的がここだったのでかなりがっくりきたが気を取り直して近くのガンガラマヤ寺院へ行ってみる。歴史は浅そうな仏教寺院だが、キリスト教会的な仏教版天使(?)に天井画、ヒンドゥー的色使いの塑像、そして真ん中には巨大なシャカムニ像と珍しい(何でもありな)ものだ。このお堂(?)の他にも菩提樹や中国風仏像など、いまいち由縁や主義がよく分からない寺院ではあったが見応えは十分だった。ここを出てペター地区へ戻り、モスクを見てから宿へ帰った。さっそくシャワーを浴びて汗を流す。コロンボ中、かなりの距離を歩き回った1日だった。
夜、食事に出かけてからスリランカ名物の椰子から作る蒸留酒「アラック」を買って飲んでみる。アルコール度数33.5%、最近すっかりハードリキュールを受けつけなくなっているせいか、あまりうまいとは感じなかった。

本日の1曲 井上陽水「傘がない」

↓ガンガラマヤ寺院

コメント